マイバッハ初のオープン・スポーツカー、マイバッハSL 680モノグラム・シリーズが日本初公開

著者をフォロー
記事を保存

全ての画像を見る

「マイバッハ」ブランドは、2012年に一度消滅するものの、その後、ブランド名を「メルセデス・マイバッハ」に変更し、メルセデス・ベンツの上位で、メルセデス・ベンツの最新装備や最先端技術などが盛り込まれた超高級ブランドとして再出発。Sクラス・ベースのサルーンを皮切りに、GLSベースのSUVやEQS SUVから派生した電気自動車＝バッテリーEV（BEV）など、バリエーションを増やしている。

モントレー・カー・ウイーク2024で世界初公開

今回、日本でアジア・プレミアが行われた「メルセデス・マイバッハSL 680モノグラム・シリーズ」は、マイバッハ初のオープン・スポーツ・モデルで、モントレー・カー・ウイーク2024で世界初公開。メルセデスAMG SLをベースに、エクステリアからインテリアまでマイバッハ・ブランドに相応し変更が加えられている。

マイバッハならではのデザイン

エクステリアは、輪郭の上部にある「MAYBACH」の文字が光るマイバッハならではのクローム仕上げのフロント・グリルやボンネットのスリーポインテッドスター、中央のクローム仕上げのフィンがフロントまわりの大きな特徴となっている。

さらに、マイバッハのロゴ・パターンが組み込まれたボンネットが最も目を惹く。一部を手作業で行われる非常に凝ったもので、ベースコートが塗布されたのちに手作業で研磨ボンネットに。マイバッハのパターンを機械で印刷。その後、クリアマットラッカーでコーティングされたのち、手作業で研磨され、最後にクリアマットラッカーをさらにコーティングして完成となる。この作業はサブラインで行われるという。

ヘッドライトの内部は、ローズゴールドの高品質なアクセントで仕立てられている。専用のフロント・スカートは水平のエア・インテークで車両の幅を強調。フロント・ウインドウのフレームはクローム仕上げとなる。

マイバッハ・パターンが刻まれたソフトトップ

足元は5穴デザイン、またはマルチスポーク・デザインの21インチ鍛造ホイールが備わる。ライトブラック生地のソフトトップには「マイバッハ」パターンが刻まれている。

リア・ビューは、マイバッハのロゴが付くテールライト、クロームの装飾が付くスカート、専用ディフューザー、シグネチャーの水平バー付きテールパイプ・トリムが備わる。シート後方にあるボディ・パネルは、空気力学的に設計されたダブル・スクープ・デザインで、個性的な外観を印象づけている。

真っ白で上質なインテリア

インテリアは、マイバッハ専用装備と持続可能性に配慮された「クリスタル・ホワイト」のナッパレザーが上品なムードを醸し出しています。シート表皮には花柄が配置され、シート後方のスペースもホワイト・レザーで仕立てられている。亜鉛メッキされたシートの背もたれとシルバークロームのトリムが、印象的なコントラストを生んでいる。

フルデジタル化されたディスプレイと電動調整可能なセンター・ディスプレイには、マイバッハ専用の起動画面も組み込まれている。そのほか、アルミ調のペダルとドアシル・トリムがスポーティ感を演出している。

また、静粛性の高さと音響空間も特徴で、ノイズが最適化された排気システムをはじめ、広範囲にわたる断熱と吸音素材、快適性を重視したサスペンション設定、ソフト・エンジンマウントなどが用意されている。

AMG SL63と同形式のV8を搭載

搭載されるパワートレインは、AMG SL63と同形式の585psを発生する4.0リッターV8ツインターボと、9G-TRONICの9段ATを組み合わせる。駆動方式は4WDの「4MATIC+」で、滑りやすい路面でも高いトラクションを実現。標準装備の後輪操舵は、機敏性と安定性を兼ね備え、操作性と安全性を兼ね備えたドライビング・エクスペリエンスが得られる。

今回披露されたメルセデス・マイバッハSL 680モノグラム・シリーズは、今回お披露目された「マヌファクトゥール・ガーネット・レッドメタリック」と呼ばれる赤いボディ・カラーを持つ「レッドアンビエンス」と、「マヌファクトゥール・オパライト・ホワイト・マグノ」の白いボディ・カラーをまとったホワイトアンビエンス」が設定され、どちらも「オブシディアン・ブラック・メタリック」との2トーン・カラーとなる。の2トーンになる。

価格は未定だが、2025年春から欧州で発売され、日本も含めたほかの地域にも順次導入される見込みだ。