2025.02.12

CARS

2台持つとクルマはもっと楽しい! アルファ・ロメオ75とランチア・リブラ・ワゴンでイタリア車の濃〜い世界を楽しむ

アルファ・ロメオ75とランチア・リブラ・ワゴンに乗るオーナーのKさん。

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アルファ・ロメオ75(1989)とランチア・リブラ・ワゴン(2000)。淡いブルーのアルファ・ロメオとランチアの2台の主は、少々フランス車に浮気するも、この時代のイタリア車を愛し続けている。

海のそばの公園駐車場は、サーファーたちであふれていた。いい波とぞんぶんに遊べたのだろう。機嫌の良さそうな彼らは「これ、なんてクルマです? メルセデス?」と陽気に声をかけてきた。なかなか見かけない顔つきだが、ステーションワゴン型なので、ボードを載せる彼らも気になったのだろう。確かに少し前のベンツに見えないこともない。ランチア・リブラというクルマを知る人は、そうそういない。



「デザイナーのエンリコ・フミアさんは自分のデザインをランチアが勝手に変えたって怒っていたそうです」というのは、このリブラ・ステーションワゴンの持ち主のKさんだ。初期スケッチでは初代y(イプシロン)のようなエッジの効いたシャープなライトだったが、目の前にいるリブラは丸い目のひょうきんな顔つきだ。「友達は“ウーパールーパー”だって」とKさんは笑うが、グリルの造りやルーフ左右のモールなど、品の良さはいかにもランチアらしい。凝った造形の後ろ姿や室内を見れば、その印象はさらに強くなる。



曲面を多用しているリブラと対照的なのが、その横のシャープなスタイリングのアルファ・ロメオ75だ。車体横を前から後ろまですぱっと貫く樹脂のモールが、鋭さを後押しする。個性的という意味では、なかなかリブラといい勝負。ときおり風で木漏れ日がこぼれ、不思議な淡いブルーの2台はキラキラ輝いていた。

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