2025.01.13

CARS

学生が自由な発想でケンメリ・スカイラインを復活 東京オートサロン2025の日産自動車大学校ブースに展示

最新のフェアレディZの顔を持ったスポーツ・ワゴンのカスタマイズ・モデルとなる「Zリーリア」とともに、日産グループの専門学校である日産自動車大学校が東京オートサロン2025に出展した学生の作品がこの「ネオ・スカイライン」だ。

6か月をかけて制作

ネオ・スカイラインは、日産京都自動車大学校の自動車整備・カスタマイズ科4年生が、6か月をかけて制作。11代目スカイラインの2ドア・クーペ・モデル、CV35型スカイライン・クーペをベースに、ケンメリこと4代目スカイラインへのオマージュとして製作された。



アレンジしつつケンメリを再現

エクステリアは、丸型4灯式ヘッドライトと長方形の2分割グリル、ファストバックのフォルムやサーフィンラインと呼ばれたボディ・サイドのプレスラインなど、ケンメリのモチーフを多数盛り込んだ。もちろん、テールライトはケンメリ以降スカイラインの特徴となった丸型4灯式を再現している。

制作にあたっては、ケンメリの部品やデザインをそのまま流用するだけではなく、温故知新的な現代風アレンジも施されている。その最たるものがボディ・カラーだ。ケンメリの初期イメージ・カラーと同じブルーだが、オリジナルのブライト・ブルーメタリックにパールを加えることでアレンジ。名前は考案した学生の名をとってトモアキブルーと名付けらえれた。



30〜50歳代がターゲット

意識したユーザー層は30〜50歳代で、車名の頭に付けられたネオ(NEO)という名前には各年代へ向けた思いが込められている。Nは50代に感じてほしい懐かしさ(Nostalgia)、Eは40代をドライブへ夢中にさせる(Enthrall)、Oは30代に訴求する斬新さと独創性(Originality)の頭文字だという。

近年のネオ・ヒストリックカーの人気拡大で、オリジナルのケンメリはGT-Rを筆頭に価格が高騰。今回のネオ・スカイライン以外にもカスタマイズのモチーフに選ばれるなど再評価されている。そのデザインエッセンスを探求した学生が社会に出て、クルマ好きの心に刺さる新車を生み出して欲しい。そんな希望を抱かせる作品だ。



文=関 耕一郎 写真=宮門秀行、日産自動車大学校

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement