2025.01.14

CARS

ホンダの新型EVはアシモを搭載!? CESでホンダ0シリーズの進化版をお披露目 市場投入は2026年

ホンダが、アメリカ・ラスベガスで開催されているデジタル関連の見本市であるCES2025で、次世代EVである「0」シリーズのプロトタイプと、それに搭載するビークルOSである「アシモOS」を公開した。

ミドシップ・スポーツ風

「0サルーン」は、2024年発表したコンセプト・モデルの進化版で、ミドシップ・スーパーカーを引き伸ばしたようなフォルムはそのままに、縦型ヘッドライトやフェンダー上端とホイールアーチ前後のイルミネーションを設置するなどフロントまわりのデザインを刷新。フロント・エンドに備わっていたディスプレイを排することでより現実的なデザインに仕立て直された。



市販を意識したデザインに進化

また、コンセプト・モデルでは前後一体ガルウイングだったドアを前後分割の前ヒンジ式に変更。これも市販化を意識した変更といえるだろう。リアまわりはディフューザーがおとなしくなったが、ほぼコンセプト・カーを踏襲している。

外装同様、内装も黒系から白系へお色直し。シート形状はコンセプト・モデルに酷似しているが、ダッシュボードはデザインコンシャスな全面ディスプレイから、3分割画面と左右のリア・ビュー・カメラ用の画面を区切ったレイアウトとなった。リム下部がつながったステアリング・ホイールとともに、実用的が考慮されていることは想像に難くない。どうやらホンダは、このカタチでの市販化に本気らしい。



「0」第1弾となるSUVも披露

もう1台の「0 SUV」は、サルーンに先駆けて市場投入される、0シリーズの第1弾モデルを示唆する中型SUV。CES2024に出展されたミニバン・タイプの「スペースハブ」の考え方を受け継ぎ、開放的な視界や自由度が高く広い居住空間の実現を追求した。

フロント・エンドはドット状のライトを横幅いっぱいに並べ、さまざまなパターンの点灯が可能。照射範囲の調整だけでなく、動きのあるウェルカムライトなどのコミュニケーションツール的な使い方もできるようだ。



特徴的なリア・エンド

ルーフ・ラインがほぼボディ後端まで伸び、リア・エンドが直立したワゴン的フォルムとすることで、キャビンは後席頭上も十分に余裕を確保。同時に、いわゆるカムテールとなっているため、空力面の利点もあるだろうと思われる。

システム面では、ロボティクス技術の蓄積を活かして、3次元ジャイロセンサーを用いた高精度の姿勢推定と安定化制御などを採用。さまざまな路面環境で、安心でき意のままに走ることに寄与する。



アシモと名付けれらた新しいビークルOSを搭載

この2台をはじめ、0シリーズに搭載されるビークルOSは、ホンダが開発したロボットの名にちなみアシモOSと命名された。自動運転やADAS(運転支援装置)、車載インフォテインメントなどを統合制御するホンダ独自のOSで、アシモの開発などで培った自律行動制御などのロボティクス技術と、先進知能化技術の融合が図られている。

市場投入は北米からで、まずは0 SUVが2026年前半、続いて0サルーンが同年中となる見込みだ。その後、日本や欧州などグローバルに展開していく計画となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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