2025.01.15

CARS

ニュルの知見を活かしたスバルWRX S4初のSTIコンプリート・カー、S210を500台限定で今春に発売

スバルは東京オートサロン2025で、STIの最新コンプリート・カー、「S210」のプロトタイプを公開した。2000年のS201以来、「インプレッサWRX」をベースに製作されているSTIコンプリート・カー、Sシリーズの10代目だ。

advertisement


現行型では2023年から参戦

S210のベースモデルは「WRX S4」。2008年から参戦し、現行型では2023年から挑戦しているニュルブルクリンク24時間レース参戦で培った技術や知見を投入したという。このモデルでSTIのコンプリート・カーが製作されるのは今回が初めてだ。



25psアップの300ps

エンジンは2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボのFA24型で、エアクリーナーや吸気ダクト、マフラーなどを新開発。専用チューンのECUとあわせて、アクセル・ペダル操作に対するリニアなトルク・レスポンスを実現するという。最高出力は、ベース車比で25psアップとなる300psを開発目標値に掲げている。

トランスミッションは、Sシリーズ初のCVTであるスバル・パフォーマンス・トランスミッションを採用。エンジン出力特性に合わせて変速特性をチューニングし、素早い変速レスポンスと、高い操縦性のある駆動力特性を得た。



シャシーも鍛え上げる

シャシーは、専用チューンのZF製電子制御ダンパーのほか、専用スプリング、新開発のリア・スタビライザーブッシュを装備。255/35R19のミシュラン・パイロットスポーツ4Sと組み合わされるホイールは前後の形状を変えることで操舵応答性を高め、タイヤ設置面積を最適化する。

ブレーキはフロントにモノブロックの6ポット・キャリパーを備えたブレンボ製18インチ・ディスクで、電動ブースターに専用チューンを施している。



STIのエアロパーツを装備

外観は、STIのフルエアロパーツを装備。アンダー・スポイラーやリア・ディフューザーのほか、整流効果を持つ新開発のスポーツ・サイド・ガーニッシュや、ドライカーボンのスワンネック・リア・ウイングで、高速安定性やハンドリング性能を高める。

内装で目を惹くのが、新開発のレカロ製カーボン・バックレスト・フロントシート。内装色を黒基調にすることで、運転に集中できる空間を構成しつつ、シートベルトなどの赤やダークレッドのステッチでアクセントを効かせた。

S210の市販版は、500台の限定販売を見込んでいる。価格や販売方法など、詳細は春頃に発表される予定だ。



文=関 耕一郎 写真=宮門秀行、スバル

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement