2025.01.20

CARS

新エアロを装着車とAT仕様のニュル参戦車 注目のGRヤリスはミドシップだけじゃない

東京オートサロン2025のトヨタ・ガズーレーシング(TGR)ブースには、「GRヤリス」のコンセプト・モデルが3種類展示されていた。最も注目されたのは、ミドシップの「GRヤリスMコンセプト」だろうが、ほかの2台もなかなか興味深かった。

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トヨタ・ガズーレーシングの原点

まず、ステージ上に置かれていたGRヤリスは、今年のニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦マシン。トヨタ・ガズーレーシングは2007年にトヨタ・アルテッツァで彼らの原点といえるニュル24時間に初めて参戦した。それ以降も毎年続けてきたが、コロナ禍の影響もあり2019年を最後に挑戦を中断していた。



モリゾウが主宰するルーキーレーシングとのタッグ

それが2025年、6年ぶりに復帰することになった。参戦マシンのGRヤリスに記された「TG-RR」の文字は、トヨタ・ガズー・ルーキーレーシングを示す。これはトヨタ・ガズーレーシングと、国内レースに参戦しているモリゾウこと豊田章男会長が主宰するルーキーレーシングが手を組んだ新チームであることを表している。

エンジンは市販車と同形式のG16Eで、トランスミッションはGRヤリスの改良型に搭載された8段AT。ルーキーレーシングがスーパー耐久シリーズ(S耐)に投入したGRヤリスで開発された技術やパーツも応用されているという。再始動した聖地への挑戦、新体制での活躍が期待される。



空力と冷却の性能向上を図る

もう1台、よりアグレッシブな顔付きを持つ白いGRヤリスは、「RC」グレードにメーカーオプションとして設定されるエアロ・パッケージのプロトタイプだ。レースの現場やサーキットテストで洗い出した課題を解決するべく、プロドライバーの意見も取り入れて開発されたという本気仕様のキットだ。

フロントまわりにはリップ・スポイラーやフェンダー・ダクト、ダクト付きアルミ・ボンネットを装着。空力と冷却の性能向上が図られている。リアには可変ウイングとバンパー・ダクト、さらに燃料タンク下のカバーも装備。さらに、操縦系では操作性向上に寄与する縦引きパーキング・ブレーキを装備。モータースポーツへの参加を考えているユーザーには、気になるアイテムが揃っている。



文=関 耕一郎 写真=宮門秀行、トヨタ

(ENGINE WEBオリジナル)

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