いずれも2005年型というちょっと古いクルマである79号車と我が愛車のボクスター。もしかして、2024年は2005年型のクルマの厄年なのか?
突如、我が愛車987型ポルシェ・ボクスターに異変が起こったのは、11月のとある日曜日の夜のことだった。
![2005年型ながら走行距離は2万2000kmほどで、休みの日に少しずつ乗って楽しんできた我が愛しのボクスター。](https://images.engineweb.jp/media/article/3351512/images/a373b7e7069c20221fdc2f1bfee67928a068845c.jpg?w=1200)
神谷町まで家人を送っての帰り道、自宅に向けて六本木付近を走っていたところ、信号待ちで停車中に背後からグシャグシャともガシャガシャともつかぬ嫌な音が聞こえたと思ったら、そのままアイドリング中のエンジンがストールしてしまったのだ。
音の感じから、補器類を回しているベルトが掛かっているアイドリング・プーリーのどれかが破損したのではないかと思った。以前、79号車でもアイドリング・プーリーの外側の樹脂製の部分が破損する故障に見舞われたことがあったからだ。
警告灯は点いていないので、間をあけて何度かキイを回して再始動を試みたところ、しばらくして始動し、なんとか路肩に寄せることができた。
さて、どうしたものか。日曜日の夜では、工場に駆け込むこともできない。仕方なく再びキイを回したところ、うまく始動して嫌な音も出ていないので、そのまま新宿区早稲田近くの自宅まで帰ることにした。今にして思えば、この時、自宅ガレージまで入れることができたのは誠に幸運だったとしか言いようがない。
数日後、JAFに頼んで無料の距離内にあるポルシェセンター練馬までトランポで運んでもらうことになったが、その荷台に載せるためにクルマが傾いた途端、下回りから大量のオイルが流れ出してきたのである。
![](https://images.engineweb.jp/media/article/3351512/images/1c7660e8d017be949c4a554757c239f07e5f2281.jpg?w=1200)
結論を言ってしまうと、インターミディエイト・シャフトが折れていた。そのために、シャフトが通っていた穴からオイルがどんどん流れだす状態になっていたのだ。
このシャフトが水冷になって初期型のポルシェ・フラット6エンジンの最大の弱点であるとは知っていたが、すでに検査も受けており、まさか今さら折れるとは考えてもみなかった。これが折れるとその場で動けなくなる場合が多いというから、自宅まで帰ることができた私は運が良かったのだ。
この故障ではエンジンを載せ替えるのが通常だという。費用は基本的にポルシェの保証でまかなわれるというが、問題は代わりのリビルド・エンジンが見つかるかどうかで、もっかドイツから取り寄せる方向で話が進んでいる。工場を出るのは早くても2025年の春頃になりそうだ。