ボルボが、Bセグメントの電気自動車=バッテリーEV(BEV)専用モデルとなる「EX30」をベースにした派生車種、「EX30クロスカントリー」を本国で発表した。
ボルボ850からの伝統モデルクロスカントリーは「ボルボ850」で初めて設定された乗用車をベースにSUV風に仕立てたモデル。ボルボのBEVとしては初めてのラインナップとなる。
しっかりとSUV風EX30をベースに、外観は地上高を引き上げ、専用の大径ホイールを装着。オプションでオールテレーン・タイヤも用意される。ホイール・アーチにはクラッディング(樹脂パネル)が追加され、オフローダー感を演出。フロント・マスクには、センターからヘッドライト下まで等高線のような模様の入った黒いパネルを装着。これは、スウェーデンのケブネカイセ山脈の地形を図案化したもので、向かって右側には、最高峰付近を示す緯度と経度が記される。
左右テールライトの間には、ボルボのレタリングを中央に配した黒い無地のパネルを設置。Cピラーとリア・バンパー下部には、クロスカントリーのロゴが型押しされる。
使い勝手のの良さはEX30譲り室内は、スピーカーをダッシュボードへ移すことで大きな収納スペースを設けたドア・パネルなど、EX30同様の使い勝手を備える。テールゲートのトリムに、荷室に収納できる荷物のサイズを表記した「Will it fit?」も利便性の高い工夫だ。
駆動方式は前後に各1基ずつのモーターを配した4WD。最大航続距離は427kmで、ノーマルのEX30の欧州仕様に設定されるツインモーター・パフォーマンスの450kmよりわずかに短い。充電性能は、10%から80%まで26分でのチャージが可能だ。
カスタマイズ・プログラムを設定また、カスタマイズ・プログラムの「クロスカントリー・エクスペリエンス」を用意。ルーフ・キャリアとルーフ・バスケット、18インチのオールテレーン・タイヤ、マッドフラップなどを格安で購入できるアクセサリー・パッケージなどが提供される。
すでに受注を開始した市場もあり、今春には納車がはじまるというが、日本への導入時期は未定とされている。

文=関 耕一郎
(ENGINE WEBオリジナル)