2025.03.08

CARS

ヤフオク7万円のシトロエン、大規模修復後2年目の総括とフランス車イベント詣で シトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#66

イベントの帰路、給油中のエグザンティア。運転席側ドア・ミラーに油種間違いのないよう、黄色いカバーが被せられている。

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ピクニックに出かける

エグザンティアは春先から初夏にかけて、家人がジャムの手作りを趣味にしていることもあり、苺や桃を買いに行くのがお約束となっている。以前も紹介した山梨市のあたりだったり、神奈川県の三浦に行きつけの農家があってよく足を運ぶのだけれど、この春、はじめて埼玉県比企郡の川島町へ苺狩りに出かけた。たまたま週末の関越道の大渋滞を避けるために花園ICから南に下る抜け道沿いに、いくつも苺農園があるのを見かけていたからである。



朝一番から大きな苺に舌鼓を打ち、近隣の道の駅にでも寄って帰ろうとしたちょうどその時、何台もの旧いフランス車が連なって走って行くのが見えた。しかもルノー5ターボだとか、かなり趣味性の高いモデルもいる。ちょっと気になったのでその場でスマホを検索してみると、さほど離れていない川島町役場というところで、この日、“フレンチ・ピクニック(French Picnic)”というフランス車の催しが開催されているのが分かった。キッチンカーが出たり、現地の農作物の販売もしている“かわじまるしぇ”というイベントと共催だという。

フレンチ・ピクニックは1990年代から行われている歴史あるミーティングで、元々は別の場所で開催していたが、現在は川島町で毎年行われているらしい。ちなみに2025年は4月26日開催だそうだ。参加費は500円(フリーマーケット出展は別途1000円)。さっそく向かってみると、そこには色とりどりの新旧フランス車たちが数多く集まっていたのだった。



キッチンカーで軽食を買ってかじりながら、100台くらい集まっているであろう広い駐車場を練り歩いてみる。シトロエン2CVやR4といった、クラシック・フレンチのいわば定番車種がたくさんいるけれど、どうしても目が行ってしまうのはCXにBX、2代目C5あたりのハイドローリック・シトロエンたち。それ以外に珍しいところでは、シムカ1200Sクーペ(後にPSAグループ入り)、ダチア・ロガン(ルーマニア産だけどルノー・グループということでの参加だろう)がいたりと、年代も車種もかなり幅が広い。

家族も一緒だったのであまり長居はできなかったのだけれど、紅白2台が参加していた初期型エグザンティア・オーナーと挨拶を交わし、わずかな時間ながらダッシュボードの浮き対策や、どんなタイヤやホイールを履いているかなど、情報交換をすることもできた。





長らくエグザンティアと連れ添っている先輩たちも、やはり近年は部品の入手に苦労しているようである。かつてのフレンチ・ブルー・ミーティングや、いぜんC5 Xで鯖の旅をしたときに立ち寄ったフレンチ・トースト・ピクニックのような、大々的で、しっかり事前に行く準備をして参加するイベントもいいけれど、気楽に飛び入り参加できるこういう催しも楽しい。この日のような出会いと繋がりが少しずつでも広がって、いつかエグザンティアがたくさん集まるミーティングでもできたら……と僕は帰りの渋滞の中で、ひとり妄想したのだった。

さて次回は、オランダからやって来たとびっきりのシトロエニストとともに、リポート車で向かったもう1つのこの春の催しについて報告する。

■CITROEN XANTIA V-SX
シトロエン・エグザンティアV-SX
購入価格 7万円(板金を含む2024年5月時点までの支払い総額は309万6773円)
導入時期 2021年6月
走行距離 18万5587km(購入時15万8970km)

文と写真=上田純一郎(ENGINE編集部)

◆エンジン編集部ウエダのシトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート連載一覧はコチラ
ヤフオク7万円25年オチのシトロエンの長期リポート連載!

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(ENGINE WEBオリジナル)

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