2022.06.13

CARS

これは銭、かかるぞぉぉぉ!? エンジン編集部員がちょっと古いシトロエン、エグザンティアを購入!【シトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#2】

主治医のもとで10カ月間に渡る整備をほぼ終えたシトロエン・エグザンティア(1996年型)。

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中古車事情に詳しいエンジン編集部員のウエダが2021年6月、シトロエン・エグザンティアを購入。走行距離は約16万km、価格は7万円で、しかも内外装は傷だらけという代物である。なんでまたよりによってそんな手強そうな売り物に手を出したのか? リポートの第2回は、ちょっとした浮気心で手放してしまって以来、諦めきれずに延々探し続けた彼とご縁のあった、4台のエグザンティアのうち、最初の2台について紹介する。

もともとは手頃なアシグルマのつもりだった

当時僕はルノー5(サンク)GTターボを所有していたのに、なぜエグザンティアも買ったかと言えば、家族用に手頃なアシグルマが欲しかったからだ。そのためあまり下調べをすることもなく、旧知の専門店から購入した。この1台目のエグザンティアは外装色がダーク・レッドの普及グレードの“SX”で、車両価格は30万円。タイミング・ベルトなどの交換と車検費用を含めても、確か50万円くらいだったと思う。

ところが後席は広く、荷物はすごく載るから使い勝手がいい上に、毎日連続で300km以上の移動を繰り返すなんて使い方をしても、全然苦にならない。北陸だろうと関西だろうとどこへでも走って行けてしまう。当然、5GTターボの鍵を手に取ることは激減し、乗るのはエグザンティアばかりになった。しかし日本に何台もない初代ルノー・ラグナ・ディーゼルの出物に目がくらみ、知人から欲しいと言われたこともあって、つい手放してしまう。

1台目のエグザンティアは月平均2000kmのペースで全国を走り回った。写真はイベントの取材で出会ったマセラティ・カムシンと。

エグザンティアの見た目は近い世代のBXやXMほど斬新でも個性的でもない。でも特にこの前期のモデルは余計な線がなく、一見普通だけど実はとても端正で美しく、その姿はしっかり僕の脳裏に焼きついてしまった。

足まわりからステアリング、ブレーキまで関連した油圧回路を使う最後の世代のシトロエンらしい濃厚な操作系の感触も、少し寝そべる姿勢で人を包み込むシートも、身体が一度覚えてしまうともうダメだった。ほかのどんなクルマに乗っても、どうにもこうにもエグザンティアが忘れられなくなってしまった。

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