2025.03.22

CARS

ヤフオク7万円のシトロエン、XMの9台持ちと行く日帰り旅 シトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#67

シトロエンCX生誕50周年を祝う、日本シトロエンクラブの全国ミーティング会場にやって来たリポート車。右奥のDSたちのさらに奥に、集結しているCXたちが見える。また左奥に見えるのは隣接会場の別イベントで集まっていたアルファ・ロメオたち。

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ミシュラン・クラシック・タイヤに出会う

会場では、もう1つ出会いがあった。日本シトロエンクラブの協賛として、日本ミシュランタイヤがブースを出展していたのである。僕はマークの意見を大いに受け入れ、のちのちリポート車にはミシュラン・クロスクライメート・シリーズでサイズが適合するタイヤを履かせようと考えていたのだが、そこで展示されていたのは現行ラインナップではなく、同社のクラシック・タイヤのシリーズだった。



旧いサイズやパターンは継承し、最新の技術と熟練スタッフのノウハウを活かして製造されているミシュランのクラシック・タイヤは、旧車乗りにとって、1つの憧れだ。近年は様々なタイヤ・メーカーも過去のモデルの復刻などを行っているが、2CV用の“X”をはじめ、“XWX”や“TRX”など、名車と呼ばれるクルマたちにマッチした、当時の姿のままの、しかもこれほど豊富なバリエーションを日本市場に向けてきちんと用意しているのは、ミシュランだけだと思う。

会場でお会いしたのは日本ミシュランタイヤのモータースポーツ・クラシック・タイヤ担当の鈴木義子さん。彼女は日本シトロエンクラブの全国ミーティングということで、過去のシトロエン車へのクラシック・タイヤの適合表をわざわざ用意してくれていた。



A4用紙5枚に渡って丁寧にリスト化されたその表には、2CV、初期DS、アミ用のミシュラン“X”あたりはもちろん、旧くは1927年のシトロエンB14に対応する第一世代のビードワイヤー付きタイヤや、モダン・クラシック車のシリーズとしてエグザンティアやXMが装着できるサイズの“パイロット・エグザルト”や“プライマシー3”が掲載されていた。エグザンティアの純正装着タイヤの1つだったと記憶している、懐かしい“MXV3-A”なんてタイヤまでがラインナップされている。

とはいえ残念ながら初期のエグザンティア用であり、リポート車も履いている185/65R15に適合するサイズは、カタログにもこの表にも見当たらなかった。インチ・ダウンした場合の185/70R14まで範囲を拡げても(1960〜70年代車用の非対称パターンで知られる“XAS”は適合するサイズがあるが)微妙にサイズが合わない。

今後タイヤを履き替える際には、一度日本ミシュランタイヤを訪ね、クラシック・タイヤについてもう少し詳しく話を聞いてみたいものだ。



さて、この日もやっぱりエグザンティアや2代目C5といった、主にハイドローリック・シトロエン乗りたちと時間の許す限り会話を楽しんだ僕は、翌日から長いジャパン・ツアーへと旅立つマークと別れ、ひとり東京に戻った。というのもいよいよこの翌週から、以前より報告していたリトアニアとポーランドへ、部品の買い付けとイベントの参加のため、出かけることになっていたからである。

マークと長時間2人きりで話すのは、いい英会話の練習だったかもしれない。次回はいよいよ成田空港の出発から、最初の目的地、リトアニア第二の都市、カウナス到着までのドタバタな旅の模様をリポートする。

■CITROEN XANTIA V-SX
シトロエン・エグザンティアV-SX
購入価格 7万円(板金を含む2024年5月時点までの支払い総額は309万6773円)
導入時期 2021年6月
走行距離 18万6761km(購入時15万8970km)

文と写真=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=岡村智明/谷本典哉

◆エンジン編集部ウエダのシトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート連載一覧はコチラ
ヤフオク7万円25年オチのシトロエンの長期リポート連載!

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(ENGINE WEBオリジナル)

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