2025.06.24

CARS

「EVにエコや節約を求める日本車とは真逆」 自動車評論家の嶋田智之、菰田潔、清水草一が試乗したグッド・ハンドリングのSUVとは?

嶋田さん、菰田さん、清水さんが試乗したスーパーSUVとは?

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今年もやりました2025年版「エンジン・ガイシャ大試乗会」。上半期注目の総勢33台の輸入車にモータージャーナリスト33人が試乗!

アウディSQ8スポーツバックeトロンには、嶋田智之さん、菰田潔さん、清水草一さん、大井貴之さん、山田弘樹さんが乗った。今回は嶋田さん、菰田さん、清水さんの「ここがスゴイ」リポートをお届けする。

「伝統の味わいは不変」嶋田智之

個人的にクーペSUVの中で最もスタイリッシュなシルエットを持っていると感じていたSQ8スポーツバックeトロン。503psに973Nmの力強さはそれとなく想像できていたけれど、フロント1基、リア2基の3モーターで構成される電動クワトロは実は初体験なので、そのトラクション制御はどんなだろう? と興味はあった。



その加速力は想像どおりで、2.7t超えの重量を意識させない勢いでスピードに乗せていく。ほかにもっと強力なモデルを体験した後だったこともあって、そこにはさほどの驚きはなかったが、けれどコーナリング中に加速体勢に入りながら旋回していくときの安定しきった挙動には、マジメに驚かされた。

2基のリアモーターを独立して制御することによる電動トルク・ベクタリングが、不気味なほどのオン・ザ・レール感覚と微塵も怖さのない安定感を生み出しているのだろう。

ああ、アウディ・クワトロだな、と強く意識させられた瞬間だ。電動になっても伝統の味わいを高めることに余念がない。そこには凄味さえ感じさせられた。

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