2025.03.10

CARS

レクサスLXが一部改良で進化 ハイブリッドのLX700hとオフロード色を強めた新グレードを追加

レクサスがフラッグシップSUVの「LX」の一部改良モデルを3月24日に発売。LX初の電動モデルとなる新型パワートレインを搭載した新規グレード「LX700h」を追加した。

3.5リッターV6ツインターボ+モーター

LX初のハイブリッド車であるLX700hは、ガソリン車の「LX600」にも搭載されている3.5リッターV6ツインターボと10段ATの間に、クラッチを備えるモータージェネレーターを配置したパラレル式ハイブリッドを採用。エンジンの出力は408ps/650Nmで、モーターは54ps/290Nmを発生する。



ハイブリッドに不具合が出ても走行できる

また、従来のパラレル式ハイブリッド車に採用しなかったオルタネーターとスターターを加えることで、オフローダーに求められる信頼性を確保。ハイブリッド・システムに不具合が発生してもエンジンのみでの走行が可能で、その際に車高調整機能やロー・レンジなども使用することができる。

ロー・レンジでもモーター駆動が可能で、繊細なアクセル操作が求められる岩場やダート、深雪路などで威力を発揮する。リア・フロアに積まれた駆動用バッテリーは防水構造で、渡河性能はLX600と同じ700mm。万一の浸水を検知するセンサーも設置した。防水構造のACインバーターによる給電機能も持ち、センターコンソール後部とデッキにコンセントを設置する。



ハイブリッド化に合わせて改良

パワートレインの増加した寸法と重量に合わせ、プラットフォームにクロスメンバーを追加し、エンジン・マウントの材質を変更。シャシー後部はバッテリー追加に合わせ、スペアタイヤ位置を変更するためにクロスメンバーを新設している。補器バッテリーはエンジンルーム内からリア・デッキ横へ移設することで、作業性や剛性を高めつつ、対地角や最低地上高は維持した。

LX700hとLX600ともに、ラジエーター・サポート周辺やインストルメントパネルの補強材を強化。キャブ・マウント・クッションはフレーム車特有の低周波振動を低減するための構造を刷新した。アダプティブ・サスペンションは、段差などでダンパーが急に縮む際や、ローレンジの極低速から停止する際の減衰力制御を改善している。



オーバートレイル+を新設定

内装は、12.3インチフル液晶メーターや、LX専用シフトノブを装着し、ハイブリッド車は電子式シフト・レバーを採用。フロント・シートにはエアバッグを用いたマッサージ機能を新規設定した。置くだけ充電は急速充電対応の最新世代となった。

また、これまでの「オフロード」グレードに代わる新グレードとして「オーバートレイル+」を設定。黒光輝塗装のフロント・グリルやダーク系ディテール、マットグレーのホイールと265/65R18タイヤ、前後とセンターのデフロック機能を装着。さらにオフロード・テイストを強調する内外装色も設定する。

価格は、LX700hが1590万〜2100万円、LX600が1450万〜2000万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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