2025.06.06

CARS

「笑顔が足りない人におすすめです!(笑)」自動車評論家の吉田由美、島下泰久、田中誠司が試乗した愛らしさMAX!のイタリア車とは?

島下さん、吉田さん、田中さんが試乗したのはデザインが最高のイタリアの新型EVだ!

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「絶妙なバランス」田中誠司

電気自動車のフィアット600eは、内燃機関車の時代にはコンパクト・カーに望むべくもなかった特長をいくつも備えている。とくに際立つのは静粛性の高さ。電気モーターは小型のエンジンよりはるかに騒音や振動が少ない。

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若干重くなるぶん乗り心地もいい。前後重量配分の偏りが減り、ハンドリングも軽快だ。EVを作るなら専用プラットフォームがベターという考えもあるが、ガソリン車をベースに作るからこそ、美点が際立つという見方も成り立つ。フィアット500やパンダに乗り慣れた人がこの600eを走らせれば、「EVにすればこんなに良くなるんだ」と驚くだろう。

それでいて、愛らしいフォルム、イタリアらしいディテールはフィアットそのものだ。

54.06kWhというバッテリー容量、116kW/270Nmという出力も、車重と航続距離、加速力が絶妙にバランスしている。あまり容量が多くても、充電に時間がかかって厄介なのだ。自宅に充電設備が据えられる人にはぜひ薦めたい理想のコンパクト・カー、値札ももう少し小ぶりになればなお嬉しい。

フィアット600eラ・プリマ

フィアット500eよりひと回り大きいBセグメントの電気自動車。今年は新たにマイルド・ハイブリッド・モデルも導入される予定だ。全長×全幅×全高=4200×1780×1595mm。ホイールベース=2560mm。車両重量=1580kg。

写真=山本佳吾/小林俊樹/茂呂幸正

(ENGINE2025年4月号)

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