2025.04.27

LIFESTYLE

地面より90cm下がったリビングが生み出す驚きの眺望 建築家が丘の上に建つ自邸で挑んだ「眺めが良くなるアイディア」とは?

雑誌『エンジン』の大人気連載企画「マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の住まいを求めて」。今回は、川崎市ののどかな住宅街を見下ろす一軒家。屋根の上に芝生が敷かれたこの個性的な家は、クルマとバイク、そして犬を愛するアウトドア派の建築家が手掛けたものである。ご存じデザイン・プロデューサーのジョースズキ氏がリポートする。

建築家の納谷新さん(59歳)一家の家は、最寄りの駅からだいぶ離れた、眺めの良い丘の上に建っている。「駅では雨が降っていても、ここでは雪の時もある」と話すほど、川崎市内でも標高の高い場所だ。普段からクルマ移動の納谷さん夫妻は、駅から遠くても全く不便を感じていない。

屋根上の芝生は、あえて無造作に育てている。大きなガラス部分は、吹き抜けの窓。

納谷邸が建ったのは、12年前のこと。それまでは、近郊の住宅地にあるごく普通の賃貸の一軒家に、奥様と二人の子供と暮らしていた。ところがある日、素晴らしい自邸のアイディアが閃く。そのプランに合った敷地を探し出すまでに、3年ほどかかった。その間検討したのは、およそ百ヶ所。望んだのは、緑の多いエリアの、視界が開けた土地だ。

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