フロント・エンジン世界最速のコンバーチブル　アストン・マーティン・ヴァンキッシュにヴォランテ追加

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アストン・マーティンのトップモデル、「ヴァンキッシュ」に、オープン仕様の「ヴォランテ」が追加された。ヴォランテの60周年を記念するモデルで、フロント・エンジンのコンバーチブルとしては世界最速を謳う。

クーペに匹敵する断熱性

Kフォールド式ソフトトップは、クーペに匹敵する断熱性を備え、シートの背後に260mmの上下幅へコンパクトに収納される。開閉時間はオープンが14秒、クローズが16秒で、50km/h以下の走行中にも操作可能。半径2m以内の範囲からであれば、スマートキーでの遠隔操作もできる。

オーディオも専用チューニング

キャビンは2シーターで、インパネはクーペと共通。標準装備のスポーツプラス・シートのほか、オプションのカーボン素材を用いたパフォーマンス・シートが選択できる。ルーフ開閉を行うメタル・スイッチはセンターコンソールに設置。バウワース＆ウィルキンス製サラウンドサウンド・システムは15スピーカーとダブルアンプを備え、ヴォランテ専用にチューニングされている。

835psの5.2リッターV12ツインターボ

搭載される5.2リッターV12ツインターボはクーペ・モデルと同じ新型ユニットで、835ps/1000Nmを発生。トランスミッションは8段ATで、後輪を駆動する。0-100km/h加速は3.4秒、最高速度は345km/h。エグゾーストは通常のステンレス製のほか、オプションで10.5kg軽量なチタン製も用意する。

モードごとの減衰力の差別化を拡大したビルシュタイン製DTXダンパーは、ヴォランテ専用チューンを施し、「GT」モードでは快適な長距離移動を、また、「スポーツ」と「スポーツ＋」では俊敏なレスポンスとタイトなボディ・コントロールを実現する。E-デフにより、タイトコーナーでは旋回性を高め、高速コーナーでは安定性を向上。ブレーキは、鋳鉄ディスクより27kg軽いカーボンセラミック・ディスクが標準装備だ。

受注は台数限定で行われ、納車開始は第3四半期となる予定だ。