2025.07.14

CARS

マカン・ターボの0-100km/h加速3秒3は凄まじい! フル電動化して生まれ変わった新型マカンに高平高輝、荒井寿彦&エンジン編集部員が試乗

マカン・ターボ・エレクトリック、価格は1525万円。

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完成度がハンパない

高平 逆に、改めてタイカンに乗ると、やっぱりすげえなって感じがする。しかも、パワーだけじゃなくて、制御系も良く出来ている。でも、一番の売れ筋のモデルを、タイカンのようには作れないですよ、値段も含めて。しかし、それにしても新型マカンも素晴らしい。タイカンのノウハウも大きいとはいえ、初めて作ったSUVのEVなのに、さすが、そりゃポルシェ様だもんねって感じ。先に出ているSUVの他社製EVは、まだだめだなぁというのも未だに多いと私は思います。

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村上 完成度がすごいよね。そこに一番びっくりした。「鬼面人を驚かす」みたいなことはないけれど、乗れば乗るほど、底力みたいなものをじわじわ感じる。これもポルシェのひとつの長所だよね。モノとしての出来の良さが、あらゆるEVのなかでも比較にならないくらいスゴイ。

高平 実用車としてきっちりしている。新型マカンはフロアや荷室の高さも、知らない人が乗ったらEVだと分からないくらいよく作られてる。

フル液晶メーターやプッシュ式のスタート・ストップ・スイッチ、メーター横に配置されたシフト・セレクターを持つインパネは、最新のカイエンやパナメーラなどと共通のデザインで、すぐに使いこなすことができる。

村山 ボディサイズの拡大はどう感じましたか。

高平 全幅は16mmアップ。でもそれ以上に広く感じる。クルマから降りる時、片足を出しても地面に届かない。全幅よりも、シートからサイドシルまでの幅、シャシーのバスタブの幅が広がった印象。縦方向は、4.8m超の全長も大きいけど、ホイールベースが大きく伸びたね。専用プラットフォームを使いこなしている。

村山 ホイールベースは86mmアップ。

新井 一回り広くなった感じがするよね。紛れもなくマカンだけれど、やっぱり大きい? と思う時がある。

荒井 僕は全然思わなかったなぁ。最初に座ったときは、こんなに着座位置低いっけ? と感じた。見切りも良くて、むしろちょっと小さいクルマに乗っている感じすらしたよ。



村上 一方でなるほどなぁって思ったのは、ボンネット両端、フロントフェンダーにある峰の盛り上がり。フロントにエンジンがないEVだから本当は無くても作れる。だけど、あの峰があるおかげで、とても運転しやすい。峰がないと運転が大変ですよ。

例えばこんなことがしっかりできているというのは、クルマをよく解かっている人たちが作っているという表れの一つだよね。ハンドリングもとても自然で、違和感はまったく無かった。EVは総じて、モーター音が静かなあまりロードノイズが目立ったり、風切音が煩かったりということがあるけれど、マカンではそれも無い。もちろん従来型より静かなんだけど、ちょうどいい具合にインフォメーションが入ってくる。



高平 文句はほぼ見つけられませんよ。値付けも、今ではしょうがないかなという印象。ベース・モデルの試乗車に付いていたオプションのエアサスとPASMは、ターボでなくても標準で付けてほしいと思ったな。

村上 ターボにオプション装着されていたリアアクスル・ステアリングも、全車標準で良いと思うけどな。

新井 ターボのほうは後輪操舵があるから予想以上に曲がって「使いやすいじゃん」って思ったけど、ベースの方はちょっと気を使ったね。

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