2025.05.20

CARS

SUV風のルノー・キャトルがクレイコートに現る 全仏オープンで「4サヴァーヌ4x4コンセプト」を公開

ルノーの新しいコンセプト、4 (キャトル)サヴァーヌ4x4。

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ルノーは新型EVの4 (キャトル)Eテック・エレクトリックをベースとした、4サヴァーヌ4x4コンセプトを、テニスの全仏オープンが開催されるローラン・ギャロスで公開した。

サバンナを意味する2モーターの4輪駆動車

フランス語でサバンナを意味するこの車名は、1950年代のバンや初代R4の限定車にも使用されたが、今回は市販モデルの発展の可能性を示唆するコンセプト・カーだ。



4 Eテック・エレクトリックはフロントにモーターを載せる前輪駆動車だが、このコンセプトは車名に4x4とあるとおり、リアにもモーターを搭載する4WDである。ルノーのAmpRスモール・プラットフォームが、前後モーターにも対応可能であることを示している。



元祖R4ことキャトルを思わせるワゴン風のハッチバック・ボディながら、無塗装樹脂のホイール・アーチや、181mmの最低地上高で、クロスオーバー的な4 Eテック・エレクトリックは、以前にもSUVテイストのショー・モデルが披露されているが、今回はより現実的だ。



外観は15mmアップした地上高や、225/55のグッドイヤー・ウルトラグリップ・パフォーマンス+を履く18インチのサヴァーヌ・ホイールなど、変化は細部にとどまる。

ボディ・カラーは新色のジェード・グリーンで、バンパーやホイールアーチはグロス・ブラック仕上げとなるのも、市販モデルとは異なる点だ。



バンパーには3Dプリントによる衝撃吸収パーツが設置され、ルーフはピクセル迷彩パターンをプリントしたファブリック。ボディ・サイドには4 SAVANEのロゴが入り、リア・エンドは車名の“4”に“x4”を付け足したレタリングがユーモラスだ。



インテリアは、各部にディープ・ブラウンのテップ・レザーを使用。シートは4を図案化しキルティングを施したテップ・レザーと、千鳥格子のファブリックを組み合わせる。ダッシュボードには、やはり4 SAVANEのロゴが光る。

このオフロード志向の4、現時点では市販化に言及されていないが、少なくとも4WD追加の実現可能性は高そうで、今後に期待が高まる。



なお、ルノーは全仏オープンと4年間のプレミアム・パートナー契約を締結しており、今年の大会にはセニックEテック・エレクトリックやラファール・フルハイブリッドEテックをオフィシャル・カーとして提供。

また、4サヴァーヌ4x4のほかにも、5の特別仕様であるローラン・ギャロスと、待望の5ターボ3Eを展示している。

ルノー5ターボ3E。

1980台限定で販売されるBEV版5ターボは、欧州では受注が進んでおり、価格は16万ユーロ(約2600万円)だという。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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