2025.05.24

CARS

「これ以上魅力的なルックスの4座オープンはない」 自動車評論家の大井貴之、清水草一が試乗した大人のスポーツカーとは?

清水草一さんと大井貴之さん、大人のふたりが乗ったスポーツカーはこれ!

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「フェラーリのNAエンジンを髣髴」清水草一

マセラティ。作家・北方謙三先生が「没落貴族」と評したこのラグジュアリー・スポーツ・ブランドは、今世紀に入り大復活を遂げたが、現在は再び経営的苦境にあるらしく、下取り相場も苦戦している。

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しかしそんな周辺状況は、真のクルマ好きには関係ない。純粋にクルマだけを見れば、グランカブリオはすさまじく魅力的である。

ダッシュボード中央に時計を備えるのはマセラティならでは。電動格納式ソフト・トップの開閉は14秒、50km /h以下であれば走行中でも開閉可能。

まずエクステリアとインテリアがすばらしい。これぞラグジュアリーの極み。これ以上魅力的なルックスを持つ4座オープンはないのではないか。

エンジンはピュアICEの3リッター V6ターボ。軽く流せばあくまでジェントルだが、高回転域の回転フィールやサウンドは、フェラーリの自然吸気エンジンを髣髴とさせる。全長5m近い巨体ゆえに、550馬力をもってしても、持て余すほどはパワフルすぎず、ギリギリ手の内に収められるのもいい。

この内外装で、内燃エンジンの快楽を満喫することができるのだから、まさに全身ラグジュアリー。

マセラティ・グランカブリオ・トロフェオ

3リッターV6ツインターボは最高出力550ps/6500rpm、最大トルク650Nm/3000rpmを発生、8段ATを介し4輪を駆動する。全長×全幅×全高=4960×1950×1380mm。ホイールベース=2929mm。車両重量=1970kg。車両価格=3120万円~。

写真=小林俊樹/神村聖

(ENGINE2025年4月号)

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