2025.07.07

CARS

世界的大躍進の秘密は大胆なデザインにあった! エンジン編集長、永野正雄が選んだのはヒョンデ・インスター SF映画のロボットみたい!?

未来的でどこか愛嬌のあるインスターの顔つきを見て、子供の頃に大好きだったロボットの姿が脳裏に浮かんだ。

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目のような丸いランプ

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冒頭でSF映画のロボットのよう、と書いたが、最初に強いインパクトを残すのはやはりデザインである。とりわけ一度見ただけで忘れられなくなるのは、フロントのまん丸いランプだ。ブラックアウトしたバンパーの奥から、大きな目が浮かび上がっているような姿は、まさに人工知能を持ったロボットのごときである。さらにそのランプの下にあるのが、ハの字型の口のような形をした、シルバー塗装のスキッドプレート。フロントのウィンカー・ランプや、リアのランプには、ヒョンデのEVを象徴するピクセル・デザインが採用されている。



だがこのインスター、サイドから見るとまた印象が変わってくる。フェンダーにかなりのボリューム感があり、Bピラーも太い。フロント・ビューでは感じられなかった、SUVらしい力強さを漂わせているのだ。

日本仕様の足回りは、本国のクルマに比べ、若干柔らかめにセッティングし直したそうだが、試乗してみると、モーターの威力は十分で、普通に高速を飛ばしてもストレスは感じない。ぱっと見は可愛いが、実は頼りになる……。そんなあり方も先の映画のロボットに似ている。

インテリアの色は写真のブラックモノトーンのほかベージュモノトーンを選ぶことができる(ラウンジ、ボヤージュのグレードのみ)。

一方、インテリアのデザインには、一見したところエクステリアのような奇抜さはない。だが運転席、そして後部座席に座ってみて驚くのは、このサイズのクルマとは思えない広さである。兄貴分にあたるコナに比べて全長は53cmも短いのだが、車体の両端ギリギリにまで引き延ばされたホイールベースは8cm短いだけ。しかも前席はベンチシートになっているので、運転席から助手席へと通り抜けができる。後席も足元部分がフラットなので、車内全体に余裕が感じられるのだ。また10.25インチのメーター・クラスター、同じ大きさのインフォテインメント・ディスプレイも見やすくていい。

すっきりとした運転席まわり。ベンチシートを採用しており、運転席から助手席を通りぬけて反対側から降りることもできる。

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