2025.07.29

WATCHES

ミリタリーウォッチの新たな可能性を感じるベル&ロス BR-03

BR-03の新作はスケルトンをはじめ3種類を発表した

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4月上旬にスイスで開催されたWatches & Wonders Geneva(W&WG)にてお披露目されたモデルを中心に2025年の新作を紹介。ENGINE時計委員それぞれの目のつけどころや熱いコメントをお楽しみあれ!

“ミリタリー風味”を超えて、本物の存在に

2005年は時計業界にとっては大きな転換期といえよう。その後の時計デザインに大きな影響を与えたモデルが、ふたつも誕生したのだから。その一角はもちろんベル&ロスの「BRシリーズ」。

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それまでのミリタリーウォッチは、軍隊に制式採用されたものが本物で、それ以外は“ミリタリー風味”という扱いだった。しかしBRシリーズは、航空計器をそのまま時計にするという過激なアイデアによって、口うるさいミリタリーファンたちをむしろ魅了してしまった。

血の匂いはしないが確かに感じる本物っぽさは、ミリタリーギアから派生したカーゴパンツやフライトジャケットにも通じる美しさを感じさせるからだろう。しかも角型ケースの四隅をビスでがっちり止めるという頑強なケース構造によって、本当に軍隊の制式ウォッチになったという逸話も楽しい。

今年はその20周年ということでスケルトンダイアルに注力した。もちろん洒脱なのだが、どこか武骨でカッコいい。 

BELL&ROSS BR-03 スケルトン

航空計器から発想したスクエアウォッチを創作してから20周年。これを記念して、アイコニックな「BR-03」にスケルトンと発光技術を取り入れた、グレー スティール(メイン写真)はじめ、ブラックセラミック、ラム セラミックの3種を発表。



搭載する新開発のムーブメントはX字型のブリッジを特徴とし、モダンなオープンワークの文字盤と見事に融合。ステルス機から着想を得たグレー スティールモデルの構築的なデザインを引き立てる。

自動巻き。54時間パワーリザーブ。ステンレススティール、ケースサイズ41mm×41mm、100m防水。世界限定250本。86万9000円。

問い合わせ=ベル&ロス銀座ブティック Tel.03-6264-3989

文=篠田哲生

(ENGINE2025年7月号)

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