2025.06.08

CARS

VWゴルフ対抗馬のプジョー308が新しいマイルド・ハイブリッドを投入

プジョー308にマイルド・ハイブリッドが追加された。

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新しいマイルド・ハイブリッドのパワートレインを搭載した「プジョー308 GTハイブリッド」が追加された。

ステランティス陣営によるハイブリッド攻勢

このマイルド・ハイブリッドは新開発のガソリン・ターボに電動モーター内蔵の6段デュアルクラッチ・トランスミッションを組み合わせた、48Vハイブリッド・システムを採用。エンジンの排気量は1.2リットルで、既存ユニットに対し約40%のパーツを刷新した。

プジョー308にマイルド・ハイブリッド追加 プラグイン・ハイブリッド/ディーゼルと合計3種のパワートレインから選択可能に。

具体的には、ミラーサイクル化やターボチャージャー可変領域の拡大、摩擦の低いローラー式バルブ・リフターの採用、インジェクター高圧化、タイミング・ベルトからタイミング・チェーンへの変更などが行われ、最高出力は6psアップ。システム全体では145psを発生するが、これは従来のガソリン・エンジン単体に比べ約11%の向上となる。

モーターのアシストにより、発進・停止時の振動を抑制するとともに、低速から強力なトルクを立ち上げ、スムーズな加速を実現。さらに、駆動用バッテリーは0.9kWhと小型ながら、低速時の電動走行も可能で、走行状況によって約30km/hまでモーターのみで動力をまかなう。

プジョー308にマイルド・ハイブリッド追加 プラグイン・ハイブリッド/ディーゼルと合計3種のパワートレインから選択可能に。

これにより、信号待ちの多い市街地では、エンジンの使用を1時間あたり約50%抑え、燃費向上に寄与。WLTCモード燃費は、ガソリン・エンジン・モデル比で約15%改善した20.6km/リットルを達成した。

プジョー308にマイルド・ハイブリッド追加 プラグイン・ハイブリッド/ディーゼルと合計3種のパワートレインから選択可能に。

購入時には、輸入Cセグメント・ハッチバックで唯一となる、1%の環境性能割が適用される。

ボディ・カラーは4色で、オブセッション・ブルー/エリクサー・レッド/ペルラネラ・ブラック/オケナイト・ホワイトから選択できる。

価格は479万円。

また、今回のGTハイブリッド導入で、従来この名称で販売されていたプラグイン・ハイブリッド・モデルは、“GTプラグイン・ハイブリッド”と名称を変更。

プジョー308にマイルド・ハイブリッド追加 プラグイン・ハイブリッド/ディーゼルと合計3種のパワートレインから選択可能に。

同様の改訂は、ステーションワゴンの308SWでも実施される。

世界的なEVシフトの立ち遅れを受け、ステランティスの各ブランドでもハイブリッド・モデルの拡充が進みそうだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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