ルノーが、マイナーチェンジしたキャプチャーを6月12日に発売する。
ルノーのロゴを上手く活かした新デザイン
世界累計200万台を超えるBセグメントSUVのパイオニアが、新たなスタイリングを得て、マイルド・ハイブリッドとルノー独自のシステムであるフル・ハイブリッドのE-TECHの二本立てで上陸する。

エクステリアは、ルノーのデザイン責任者、ジル・ヴィダルが送り出す新しいデザイン・テイストを反映。バンパー上部とポリカーボネートのグリルにブロック模様が散りばめられ、光の反射により刷新したロゴから波が広がるような視覚効果を生む。

ボンネットは厚みを増して水平に伸び、ヘッドライトは薄型のLEDに。デイタイム・ライトは、ブランド・ロゴに着想を得た縦長のハーフ・ダイヤモンド形状となり、その隣には空力とブレーキ冷却の性能向上を狙ったエア・インテークが設置される。

リアは、LEDテール・ライトがクリア・レンズ化され、バンパー形状を刷新。2グレード設定で、ホイールは“エスプリ・アルピーヌ”に19インチ、“テクノ”に18インチを装着する。

インテリアは、10.4インチ縦型タッチ・ディスプレイを新設し、CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続が使用可能に。オーディオやウェルカム・サウンド、車両接近通報装置の通報音は、フランス人アーティストのジャン=ミシェル・ジャールが手がけた。

シートは、マイルド・ハイブリッドのみに設定されるベーシック・グレードのテクノが、サイド・サポートにブランド・ロゴをあしらったイエロー・スティッチのファブリックを採用。
上位グレードのエスプリ・アルピーヌは、バイオスキン&ファブリックのアルピーヌ・ロゴ入りコンビで、トリコロール・オーナメントやサイド・パイピングが付き、運転席は電動調整式だ。

エスプリ・アルピーヌは、ブルーのトップ・スティッチ入りシートベルト、ブルーグレーのダッシュボード・インサート、テップレザー・ステアリング・ホイール、アルミ・ペダルやアルピーヌ・ロゴ入りキッキング・プレートで、スポーティかつ上質な室内を演出した。

後席には16cmの前後スライド機構を備え、22cmのニース・ペースはクラス最大である。荷室容量は、マイルド・ハイブリッドが536リットル、フルハイブリッドE-TECHが440リットルとなる。
フル・ハイブリッドのE-TECHは、1.6リットル直列4気筒に駆動用モーターとスターター/ジェネレーター用モーターのHSG、ドッグクラッチ式ATを組み合わせる従来のシステムに、1.2kWhバッテリーの充電量40%以上を維持するE-SAVE機能を追加し、モーター・アシストを最適化。WLTCモード燃費は、輸入SUVトップの23.3km/リットルを達成した。


いっぽう新規設定のマイルド・ハイブリッドは、158ps/270Nmの1.3リットル直列4気筒ターボに、補助モーターのBSGと12Vリチウム・イオン・バッテリーを付加したシステム。発進・加速アシストやストップ&スタート、安定走行時にエンジンを停止するクルージング機能を駆使して、17.4km/リットルのWLTC燃費を実現。トランスミッションは7段DCTを使用する。
価格は389〜454.9万円。

なお日本未導入だが、1.8リットル・エンジンと1.4kWhバッテリーを用いる、160ps仕様のフル・ハイブリッドも登場。欧州のハイブリッド競争が、今後さらに進みそうな気配だ。
文=関 耕一郎
(ENGINE Webオリジナル)