2025.11.03

CARS

ミニが成功した秘密って何だと思いますか? 新型ミニとオリジナル・ミニ 並べてわかった人気の理由とは

ミニ・クーパーSE(2024)とローバー・ミニ・クーパー1.3i(1992)、こんなに違うのにこんなに似てた!

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キーワードは普遍性

そういう視点でオリジナル・ミニを見ると、エクステリア・デザインもできるだけグラスエリアを大きく確保し、高く左右一杯の位置にヘッドライトを設け、最大限の開口部をもつラジエター・グリルを備えようとした結果生まれた合理主義の塊であることがわかる。

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それはインテリアも同様で、現在のミニにもモチーフとして引き継がれたセンターメーターは、左右どちらのハンドル位置にも対応できるようにデザインされたものだ。

また日本で開発されたインダッシュ・エアコンも装備されるようになった。

一方、最新のミニ・クーパーSEを見てみると、丸型のヘッドライト、台形のグリル、そしてルーフ、ウエストライン、ボトムラインとボディサイドを3分割するキャラクターライン、さらに左右に羽根の生えたエンブレムなど、オリジナル・デザインが“記号化”されることで、大きさもディテールもシルエットもまったく違うのに、誰もがミニだと認識できるよう巧みにデザインされているのがわかる。

BEV専用のプラットフォームを得て2024年にデビューしたミニ・クーパーE&SE。

実はそのようにデザインを単純化、記号化できるのは、オリジナルのミニが「デザインありき」、「装飾ありき」で生まれたものではなく、合理性、機能性を徹底的に追求して生まれた、ある種の「普遍性」をもっているからだろう。

それに似た例が、ポルシェ911とフォルクスワーゲン・ゴルフだ。どちらも何世代にわたり進化を続けながらも911であり続け、ゴルフであり続けているのは、911がRR2+2スポーツカーの、またゴルフがFF2ボックスカーの機能美を突き詰めた普遍性を持ち合わせた存在だからだ。

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