新たなロザンジュ(菱形のエンブレム)の顔をまとってマイナーチェンジを果たしたルノー・キャプチャーは、2つの異なるハイブリッドシステムをラインナップ。その見た目はよく似ていても、走らせてみると驚くほど違う仕上がりだ。
都会的な新しい顔に
ルノー・キャプチャーがマイナーチェンジを受けた。新しいロザンジュ・ロゴや縦長のハーフダイヤモンド型LEDデイタイム・ランニングライトを採用した新世代のフロントフェイス、先進運転支援機能やインフォテインメントも進化。そしてフルハイブリッド(HV)の「Eテック」に加えて、新たにマイルドハイブリッド(MHEV)も設定された。


それぞれには共通して、アルピーヌのロゴやブルーアクセントが随所に配置され19インチタイヤを装着する「エスプリアルピーヌ」グレードが設定され、MHEVのみ18インチタイヤを装着したエントリーグレードの「テクノ」が設定される。

見た目こそ変わらない2種だが、中身はけっこう異なっている。HVのパワーユニットは1.6リッター直4NAエンジン+モーター+HSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)、MHEVは1.3リッター直4ターボエンジン+BSG(ベルト駆動式スタータージェネレーター)を組み合わせ、トランスミッションはHVが12段階の変速比を持つドッグクラッチ式ATで、MHEVが7速DCT。
さらに、燃費性能も大きく異なり、HVが23.3km/リッター、MHEVが17.4km/リッターを達成する。つまり、どちらのパワーユニットを選ぶかで、新型キャプチャーが持ち合わせているキャラクターは大きく変わってくるわけだ。

最初に試乗したのはブランナクレ(白)のHVで、最大の特徴は電気モーターが主役であるということだろう。発進はほぼモーターのみで行われ、アクセルを軽く踏めば車体はスッと前に押し出される。市中を流してみると、エンジンは必要な場面のみで介入してくれ、そして実に自然な切り替えを見せてくれる。この、縁の下の力持ち的な存在でエンジンが駆動することが、同セグメントのライバルたちを大きく引き離す、圧倒的な燃費性能を叩き出すキモとなっている。