2025.06.26

CARS

なんと価格は420万円から 小さいながらも魅了される新世代イタリアン・スタイル アルファ ロメオ「ジュニア」が上陸

ついに上陸したアルファ ロメオ・ジュニア。価格は420万円から。

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発表会で登壇したチーフ・エクステリア・デザイナーのボブ・ロムケス氏によれば「アルファ ロメオのデザインにおける出発点は、赤、イタリア、そしてスポーティであること」だという。

主役のアルファの“盾”の変化


そして、もちろんこれまで積み重ねられてきたヘリテイジを愛してはいるが、同時に未来についても見据えている、と語り、その例として、これまでまるで美術品のように立体的できめ細かな造りだった、顔の中央にある“盾”とその中のエンブレムの大胆な変更について説明した。



「ジュニアはアルファ ロメオ・ファミリーの中のJunior(ジュニア=若者)です。若々しく、俊敏で、そしてとても楽しい。このクルマには“顔”があり、ヘッドランプは、ジュニアの“目”に当たります。道路に向けて集中している目です。そしてすべてのアルファ ロメオと同様、顔の中央には伝統の“盾”があります。これが主役です」



このジュニアの盾とそのエンブレムは、非常に斬新で、賛否が分かれるところかもしれない。主となるグレードの盾のデザインは、かなりドラスティックに変化した。極限までシンプルに、エンブレムそのものを切り抜くことで表現しているのだ。

しかしこの“プログレッソ”と名付けられた盾が、新しい時代、つまり電動化へと進む技術の移行をも示しているのだという(ただしクラシカルな書体の“レジェンダ”も設定はある)。



いっぽうリアのスタイリングは、スポーティな逆台形型のリア・ウインドウと、テール部分をスパンと垂直に切り落としたような、伝統的なアルファ ロメオのデザイン要素である“コーダ・トロンカ”を採用。逆U字型の近代的なテール・ライトも含め、ここは丸みがあって穏やかなラインで尻下がりとなっているフィアット600とはまったくの別物だ。



「これこそ我々のデザイン哲学であるBellezza Necessaria(ベレッツァ・ネチャサリーア=必要な美しさ)、つまり美しさとダイナミック性能(空力性能)を両立させるということを表しているのです」

またブランドの象徴である盾や全体のシルエットに留まらず、細部にも徹底的にこだわってデザインしたという。円形のホイールはかつての電話のダイヤルからインスピレーションを受けたもの。cannocchiale(カノッキャーレ=望遠鏡)と呼ばれている速度計と回転計、2つのメーターを覆うクラスターもまた、アルファ ロメオが長らく採用し続けてきたインテリアの造形の新たな解釈である。



発表会後に少しロムケス氏と話す機会があったので、日本仕様のジュニアの印象を尋ねてみた。欧州仕様のジュニアはバンパー正面下部にナンバー・プレートが付くのだが、日本では縦方向に長いプレートを装着する関係で、下側だとレーダー・ユニットを遮ってしまう。そのためナンバーの位置は、車体左側に日本市場専用のステーが設けられ、大きくオフセットしている。





近代のアルファ ロメオ、156以降のモデルは、欧州仕様であっても大きく立体的な主役の盾を強調すべく、ナンバー・プレートを横にずらしていた。ジュニアの顔に徹底的に注力した彼が、はたしてどう思っているのだろう。

「もちろん、このオフセットしたナンバー・プレートも好きですよ。この盾はアルファ・ロメオのアイデンティティをもっとも強力に表します」





「盾を邪魔するような要素は付けたくなかった。いま街を走っているジュリアやステルヴィオのように。このナンバーの位置は、本当にアルファ ロメオの中でも気に入っている要素の1つになります」

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