フェラーリS.p.Aでヘッド・オブ・プロダクト・マーケティングを務めるエマヌエレ・カランド氏は、フェラーリ296スペチアーレ日本初公開のプレス向けイベントで、フェラーリが現在鋭意開発を進めている電気自動車=バッテリーEV(BEV)についてコメントを発表した。詳細は不明だが、今年の10月にEVに関する何らかの発表を行うという。
フェラーリ・レーシング・デイズ2025のために来日
今回で日本での開催が記念すべき10回目を迎えたフェラーリの祭典、「フェラーリ・レーシング・デイズ2025」と296スペチアーレのジャパンプレミアのために来日したカランド氏。296スペチアーレ発表のプレス向けイベントでは、フェラーリ・ジャパンのドナート・ロマニエッロ代表取締役社長とともにアンベールも行った。
外紙の遅延報道を否定
フェラーリのEVについて語ったのはプレス向けイベントでの質疑応答のときだ。イベントの2、3日前に外紙が報じたフェラーリがBEVの投入を遅延するというニュースに関する質問に答える形で行われた。
冒頭でカランド氏は、「実は、私たちのエナジーCARは遅れていません」と、フェラーリ初のEVとなるニューモデルの開発が順調であることを報告。さらに、「すべては予定通りに進んでおり、この10月に我々のCEOであるMr.ヴィーニャ(フェラーリS.p.A CEO/ベネデット・ヴィーニャ氏)が、そのクルマの技術仕様を発表する予定となっています」と、具体的な発表の日程についても示したのだ。
フェラーリらしいクオリティのクルマ
さらにカランド氏はそのクルマについても言及。「個人的な事実としては、私は、ル・マンに行く前にその新しいクルマを見ております。素晴らしいクルマだと思いました。なので、遅れているということは一切なく、クルマは着実に開発の過程を進んでいます。まさにフェラーリらしいクオリティのクルマに仕上がってきております」と、遅延がないことをアピールした。
296スペチアーレお披露目の場でまさかのフェラーリ初のBEVについての情報公開。クルマについての詳細は3か月後に明らかになる。
文=新井一樹(ENGINE編集部) 写真=フェラーリ・ジャパン
(ENGINE Webオリジナル)