2025.07.16

CARS

アストン・マーティンのDBXに続く“S”シリーズ! グッドウッドでヴァンテージSがデビュー

フェラーリ・アマルフィを迎撃するアストン・マーティンの新たな“S”。

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アストン・マーティンが、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでヴァンテージSを公開した。DBX Sに続く、最新ラインナップの“S”モデルだ。

直接のライバルはフェラーリ・アマルフィか?


ヴァンテージSが搭載する4リットルV8ツイン・ターボは、最高出力680ps/6000rpm、最大トルク800Nm/3000〜6000rpmで、通常のヴァンテージに対し15psのアップ。0-100km/h加速はコンマ1秒短縮の3.4秒、0-200km/hは10.1秒。最高速度はスタンダードなクーペと同等の325km/hだ。



パフォーマンスを高めたエンジンに合わせ、各部を“S”専用にチューニング。スロットル・ペダルは、踏み込みの重さとレスポンスを再調整。走行モードによって変わるドライブ・バイ・ワイヤのスロットル・マップも変更し、クルマとの一体感を高めているという。



ビルシュタイン製のDTXアダプティブ・ダンパーは、フロントのフィールとレスポンスを向上するようハードウェアを見直し。リアはスプリングの硬さを下げて伸びと縮みのバランスを取り、低速での乗り心地を改善。

トランスミッションのマウントも10%ソフトになり、ボディやシャシーに伝わるパワートレインの動きのコントロールをより上質にして、路面との調和を図った。

リア・サブ・フレームはラバー・ブッシュを介さない剛結とし、ダイレクト感やステアリングの繋がりが高まった。キャンバー/トー/キャスターの角度も再検討し、シャープなレスポンスと、横荷重が大きい状態での優れた前輪グリップ、全体的な運動性の精密なバランスをもたらしている。



外観では、ボンネットのセンター寄りに新形状のブレードを設置。グロス・ブラックか2×2ツイル・カーボンが選べるそれは、ホットVレイアウトのエンジンが発する熱を効果的に排出する。フロント・フェンダーの“S”エンブレムは、真鍮の鍛造品だ。



リアには、全幅いっぱいに広がるデッキリッド・スポイラーを装着。最高速時のダウンフォースは、リアだけでも最大44kg、さらにフロントのエアダムやヴェンチュリ・ベーンで67kg増加している。

ホイールは、Y字スポークの専用21インチで、サテン・ブラックに赤いアクセントが入る。ブレーキは、キャリパーをブロンズ・カラーに塗装している。



インテリアは、アルカンターラとレザーに、サテンフィニッシュの2×2ツイル・カーボン・トリムを組み合わせ、スポーティな雰囲気作りもさることながら、軽量化にも寄与する。このほか、セミアニリン・レザー内装も選択可能だ。

シートは、背面に16mのスレッドを用いた約2500針の刺繍で“S”ロゴが入り、ヘッドレストのエンブレムは刺繍のほかに、1.5トンの高圧による型押しも選べる。



納車開始は2025年の第4四半期を予定している。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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