2025.08.03

CARS

最短3日!タクシー配車アプリの影響も!9月1日から二種免許の教習時間が短くなる

9月1日から教習時間が短くなる二種免許

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公共交通機関を利用して出かけるとき、電車やバスだけでなく、タクシーを利用する方も多いだろう。そんなタクシーは、普通二種免許を保有していなければ乗務できない。

実は、二種免許のカリキュラムが9月1日から変更され、これまでより11時限短くなり、最短3日で取得できるようになる。具体的にどのように変更されるのだろうか。

2025年(令和7年)9月1日から二種免許の教習が11時限短くなる

警察庁は、2025年(令和7年)6月18日、普通第二種免許に係る教習を見直し、同免許の取得に要する期間を短縮するため、第一種免許と重複する科目の縮減等により、同免許の取得に係る教習を効率化することとされたことを受け、第二種免許に係る教習の科目および教習の科目ごとの教習時限数等について見直しを行い、9月1日から施行すると発表した。



普通二種運転免許の教習時限は、以下のように変更される。

【改正前】学科教習=19時限、技能教習=21時限(計40時限)
【改正後】学科教習=17時限、技能教習=12時限(計29時限)

また、大型第二種免許、中型第二種免許、普通第二種免許に係る技能教習を受ける方で、当該教習に用いられる自動車を運転することができる第一種免許を現に受けているものに対する1日の技能教習時間の上限が4時限とされていることから、普通第二種免許に係る教習は最短で3日で修了する。



この法改正により、二種免許取得までの期間が短縮され、二種免許がより身近なものになる。なお、教習料金は各教習所によって異なるが、教習時限が短くなることから、料金が変更される可能性は高いだろう。(記事執筆時点では料金変更があるお知らせを見つけることができたが具体的な料金については調整中としている教習所が多かった)

タクシー配車アプリによって「経路の設定」に係る教習がなくなった

法改正により二種免許の教習の時間が従来より短くなると、タクシーやバスなど公共交通機関の運転手が短時間で育成できるようになる。

しかし、気になるのは、これまで教習にあった「経路の設定」に関するカリキュラムが削除されたという点だ。

警察庁の告示によると、「経路の設定」に関する教習が削除されたのは、タクシー配車アプリの普及したからとのことだが、タクシー利用者全員が配車アプリを利用するとは限らない。



タクシー配車アプリを利用していない乗客を送り届ける際は、これまでと同じようにタクシードライバーの地理に関する知識やタクシーに装備されているナビに頼ることになるだろう。

二種免許が必要なドライバーを短時間で育成できるものの、地理に関する知識や土地勘など、実務に必要な知識を養うのには時間がかかる。よって、二種免許取得のハードルは下がったが、実際の業務におけるハードルは変わらないといえるだろう。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)

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