2025.08.15

CARS

振り返って見てしてしまうほどカッコいいデザイン!キャデラックの最新BEVリリック

前衛的なフロント・デザイン。縦長のヘッドライトはキャデラックのアイコンだ

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1967年式キャデラック・エルドラドを思わせるリア・スタイルは本当にカッコいい

富津の公園で撮影を開始する。冒頭にサウンド・システム、加速性能、乗り心地の良さを書いたけれど、リリックの最大の魅力はなんと言ってもスタイリングだ。

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本当にカッコいいと思う。私が心の底から素晴らしいと感じるのはリア・スタイル。1967年式のキャデラック・エルドラドをモチーフとしたテールランプまわりは、鋭くえぐられている。

リア・スタイルのモチーフとなった1967年式キャデラック・エルドラド
▲リア・スタイルのモチーフとなった1967年式キャデラック・エルドラド

また、Cピラーの後ろからウィンカーレンズがリア・ウィンドウを囲むようにL字型に取り囲んでいる。こんなにドラマチックなリア・スタイルを持ちながら全体のバランスが整っているのも素晴らしい。

海外試乗会に参加したジャーナリストによると、デザイン・チームの人たちはみな若く多国籍でチームの雰囲気は自由闊達だったそうだ。そういうチームだから斬新なデザインが生まれたのかもしれない。



湾曲した横長の液晶パネルが印象的なインテリアはスッキリとした印象だ。フローティング・タイプのセンターコンソールにはクリスタル・カットのモード・セレクターがキラリと光っている。

シートにはレザーに代わるサステナブルな素材「Inteluxe(インタラックス)」を使用している
▲試乗車にはオプションのレザー・シートが奢られていた

レザー・シートはクッションが厚く、座り心地はややソフトである。後席の居心地も素晴らしい。3085mmというホイールベースのおかげで足が組めるほどだ。




▲後席は分割可倒式。ラゲッジスペースは793L、後席を全部倒した最大荷室容量は1722L

後席は分割可倒式。ラゲッジスペースは793L、後席を全部倒した最大荷室容量は1722L

クルマを返却して振り返ったのは初めてかもしれない

撮影終了後に走った首都高速ではコーナリング安定性に感心した。バッテリーがフロアに敷き詰められているおかげで重心が低く、不安なロールがない。4輪が常にしっかりと路面をつかんでいる印象が頼もしかった。



リリックを返却したあと振り返ってもう一度リリックを見た。広報車を返却したときに振り返ったのは初めてかもしれない。デザインの力ってすごいとリリックに乗って改めて思った。

文=荒井寿彦 写真=茂呂幸正

■キャデラック・リリック・スポーツ
駆動方式 前後2モーター式全輪駆動
全長×全幅×全高 4995×1985×1640mm
ホイールベース 3085mm
車両重量 2650kg
モーター型式 交流同期モーター
バッテリー容量 95.7kWh
一充電走行距離 510km
最高出力(前/後/総合) 231ps/328ps/522ps
最大トルク(前/後/総合) 309Nm/415Nm/610Nm
トランスミッション 1段固定式
サスペンション(前後) マルチリンク/コイル
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
タイヤサイズ(前後) 275/45R21
車両本体価格(税込) 1100万円

(ENGINE Webオリジナル)

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