レクサスが、モンテレー・カー・ウィークで、次世代スポーツカーのビジョンを示す「スポーツ・コンセプト」を公開した。
はたしてその心臓部はモーターなのかエンジンなのか?
2022年のモンテレーに、レクサスは「エレクトリファイド・スポーツ」を持ち込んだ。これは2021年末に東京で開催されたトヨタの『バッテリーEV戦略に関する説明会』で公開された、電動化されたフラッグシップ・スポーツを示唆するコンセプト・モデルだった。

LFA以来となるレクサス・ブランドのスーパー・スポーツ登場への期待を高めたエレクトリファイド・スポーツだが、“エレクトリファイド”の名に少なからぬ失望を覚えたひとびとも多かったはず。ところが、その発展型と言える今回のコンセプトからは、電動化を示す文言は消えていた。

はたして、レクサスは電気自動車以外の選択肢に目を向けたのだろうか。たしかに今回のスポーツ・コンセプトは、長いノーズにボンネットの開口部と思しきパーティング・ラインがあり、フロント・エンジンの存在を期待させる。

とはいえ、単なるメンテナンス・ハッチや、フロント・トランクのリッドという可能性も捨て去れない。

対して、プロポーションはエレクトリファイド・スポーツに近いままだ。また、LCを思わせるヘッドライトや、デジタル・ライクなデザインのテールライトなど、ディテールの変化はあるものの、ボディ各部の開口部はさほど拡大されていない。

言い換えるなら、フロントに大排気量エンジンを搭載するにしては、前面のエア・インテークが小さいということだ。先のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに登場した「トヨタGTコンセプト」は内燃エンジン車だったが、かなりワイドなフロント・グリルを備えていた。

もちろん、LFAのようにラジエーターをリア・マウントして、フロントの開口面積を縮小し、空力を高めているとも考えられる。実際、ボディ後部のダクトのレイアウトは、LFAのそれに似たもので、トヨタGTコンセプトにも見られた造形だ。
2035年を目処としていていたレクサスの完全電動化は、世界的なEVシフトの大減速を考慮すれば見直しが図られることは想像に難くない。


0-100km/h加速は2秒台前半、航続距離は700km以上を開発目標値としていたエレクトリファイド・スポーツも、路線変更を視野に入れてスポーツ・コンセプトへと名称が見直されたのだろうか。詳細の発表が待たれるところだ。
文=関 耕一郎
(ENGINE Webオリジナル)