2025.08.20

CARS

英「ラディカル」が日本へ再上陸! 世界最量販のレーシング・カー「SR3 XXR」の導入とワンメイク・レース開催も

かつては日本の公道も走っていた英国の「ラディカル」を知っていますか?

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レーシング・カーとスパルタンなスポーツカーを手掛ける英国のラディカル・モータースポーツが、この春、日本法人であるラディカル・ジャパンを創設。最初の導入車であるSR3 XXRが、報道陣に向けて8月20日、公開される。

2座オープンカーで車重わずか620kg!


ラディカルの設立は1997年。オープン・コックピットのボディにカワサキやスズキのリッター・バイク用エンジンを車体中央に搭載した軽量マシンでスタートし、ワンメイク・レースも展開。その後は、ル・マン24時間への参戦も果たし、今や英国のレーシング・カー製造者としては最大規模だ。

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ラディカルとともに日本法人を運営するクラフト・バンブー・レーシングは、香港系のクラフト・レーシングと、英国系のバンブー・エンジニアリングによって設立され、WECやスーパー耐久などに参戦している。



日本法人立ち上げ時には、日本のモータースポーツ市場に、ラディカルのレーシング・カーを供給すると表明しており、ビジネスの中心はサーキット専用車を想定しているとみられる。



ラインナップの第1弾は「SR3 XXR」。ラディカルの数あるモデルの中でも、もっともポピュラーなSR3のバリエーションで、世界で一番売れているレーシング・カーだというオープン2シーターだ。

車体サイズは4077×1799×1093mmで、車両重量はわずか620kg。



搭載されるエンジンは自社開発のドライサンプ4気筒が2種類設定され、標準仕様は208psの1340cc、オプションで235psの1500ccが選択できる。日本へは後者が上陸する模様だ。なお、このパワーユニットはバイオ・フューエルにも対応している。



トランスミッションはパドル・シフトの6段シーケンシャルで、ファイナル・ギアを変更可能なクアイフのLSDを搭載。自動ブリッピング機構も備えている。

サスペンションは、設計者の名にちなんでニックリンクと呼ばれるラディカル独自の構造を持つ。前後ダブルウィッシュボーンに調整式のプッシュロッドとイントラックス製ダンパーを採用し、前後ともスタビライザーは交換に対応する。ブレイド製センターロック・ホイールはフロントが15インチ、リアが16インチ。ハンコックのレース・タイヤは、スリックとレインが用意されている。



また、軽量な車体をさらに軽量化するカーボン・パーツや、APレーシングの強化ブレーキ、タイヤ温度/空気圧モニター、エア・ジャッキなどのオプションも豊富。英国ではセンター・レイアウトのシングル・シーターも選択できるようだ。

かつてはナンバープレートを取得した公道バージョンも


かつて小規模での日本導入を果たし、ナンバー取得可能な車両として販売されたものの、あまりにもレーシング・カーに近い仕立てが広く理解されることなく、一部ファンの獲得に留まったラディカル。



気軽に参加できるサーキット走行会や、プライベートで利用しやすい施設が増えた今ならば、購入も維持もしやすいサイズ感のクローズド・コース専用車として、再評価されるのではないだろうか。

なおラディカル・ジャパンではSR3 XXRのほか、入門モデルの「SR1 XXR」やターボ搭載の「SR10 XXR」の受注、販売も行うという。さらに2026年よりワンメイク・レースの“ラディカル・カップ・ジャパン”も開催を予定しているそうだ。



車両の価格やレースの詳細については近日発表の予定だという。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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