トヨタがアクアを一部改良。エクステリアを大幅に改修し、装備の拡充を図った。
イマドキのトヨタ顔とかゆいところに手の届く装備
主な識別点はフロント周りで、最新のトヨタ車に導入が進んでいるモチーフのハンマー・ヘッドを採用。

バイビームLEDヘッドライトに、LEDのターン・ライトとデイライト兼用クリアランス・ライトを組み合わせ、Zグレードには左右を繋ぐセンター・ライトと、バンパー下部のアクセサリー・ライトが加わる。

ボディ・サイズは、ドアミラー展開時の全幅を30mm縮小。リアは、ピアノ・ブラックのバックドア・ガーニッシュを設置した。ボディ・カラーは、モノ・トーンに2色、デュオ・トーンに3色の新色を追加。

Zグレードには、新デザインの16インチ・ホイールをオプション設定する。

内装には、7インチ大型マルチ・インフォメーション・ディスプレイと、センター・クラスター下部のHDMI入力端子を標準装備化。

ディスプレイ・オーディオは最新のコネクティッド・ナビに対応し、G/X/Uの各グレードはモニターを8インチに拡大した。また、Zグレードのオプションとして、ライト・グレーの合皮パッケージが用意された。

安全装備の性能向上も実施。プリクラッシュ・セーフティは対象物にバイクを加え、出合い頭の衝突回避機能を追加。レーダー・クルーズ・コントロールは、先行車との車間距離を4段階設定とした。
そのほか、展開禁止標識や信号機の読み取り、交差点で信号が赤から青に変わった際の告知、車線内走行時の常時操舵支援といった機能や、ドライバー異常時対応システムなどを備える。

運転関連では、電動パーキング・ブレーキとブレーキ・ホールド機能、停止直後の車両の揺れ動きを抑えるスムーズ・ストップを標準装備。細かいところでは、走行モードの設定をパワーオフ時にも維持し、運転再開時の再設定が不要となった。
新機種のUグレードはKINTO専用グレード。将来的なハードウェアの後付けを想定したアップグレードレディ設計を導入し、従来はメーカー・オプションとして新車注文時にのみ装着可能だった機能やアイテムの追加を可能としている。
価格は248万6000〜302万2800円。
新車購入時には不要と思った装備が後から必要に思えたり、中古車購入時に新車時のみ発注できるアイテムが装着されていない個体を見送ったりというケースは少なくない。ユーザー・メリットの大きいアップグレードレディ設計は、適用範囲拡大を期待したいところだ。
文=関 耕一郎
(ENGINE Webオリジナル)