2025.09.03

CARS

中国専売じゃもったいない! 新型「ボルボXC70」はエンジン+モーターで1200km以上走る!

ボルボ“XC70”が復活! これは日本でも人気が出そう!

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ボルボが、新しい「ボルボXC70」の先行受注を、中国市場で開始した。かつてのXC70はワゴン・ベースのクロスオーバーだったが、今回はSUVのPHEV(プラグイン・ハイブリッド)となる。

その名はロングレンジ・プラグイン!


特筆すべきはモーターによる一充電での航続可能距離で、中国の試験サイクルであるCLTCでは、なんと200kmを超えるという。既存のPHEVの80km前後から格段に向上したそれを、ボルボは“ロングレンジ・プラグイン・ハイブリッド”と呼ぶ。



パワートレインの詳細なスペックは未公表ながら、エンジンとモーター合わせての航続距離は1200km以上とのこと。充電性能は0〜80%が23分で、アウトドアなどで電源として使用できる双方向給電にも対応する。



プラットフォームは、新開発のSMAことスケーラブル・モジュラー・アーキテクチャー。とくに中国での需要が大きい、EV走行距離の長いPHEVを想定して開発されたコンポーネンツだ。

ホーカン・サミュエルソンCEOは「電動走行の利点は求めるが、完全電動化する準備はできていないユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢」と語っている。



エクステリアは、フロント周りにトールハンマー型シグネチャー・ライトとバンパー両端のマトリックスLEDを組み合わせた2段ヘッドライトを採用。

アッパー・グリル部はボディ色のパネルで、ロワー・グリルはアクティブ・シャッター付きとすることで、空力と冷却、キャビン環境の最適化を図る。



ルーフは後方へ穏やかに傾斜し、ややワゴン的なシルエット。テールライトは上部がリア・ウインドウと段差なく連なり、そこからC型ライトへシームレスにつながる、ボルボらしいデザインだ。

キャビンの頭上には、大面積のガラス・ルーフを装備。室内には快適性を追求したシートと、スマートな収納部を配置し、広いスペースを享受できる。



メーター・パネルには12.3インチ、センターには15.4インチのディスプレイを採用。さらに、92インチ相当のARヘッドアップ・ディスプレイも装備可能だ。



また、専用アプリを介したキャビンのプリコンディショニングや、OTAアップデートなども盛り込まれた。ADASや安全装備はレーダーとカメラ、センサーを併用し、自動での駐車や車線変更も可能だ。



現時点では中国での販売のみが決定しているが、欧州への投入も検討中というXC70。日本市場導入のアナウンスは今のところないが、世界的にEVの普及が遅れているだけに、ロングレンジPHEVのビジネス・チャンスは十分にありそうだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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