1980年代に一世を風靡した元祖「デートカー」が、2025年のいま「令和のデートカー」として蘇った! 果たして、それはどんなクルマになっているのか。デザイン説明会と先行試乗会から、ENGINE編集部のムラカミがリポートする。
1980年代のモテ車伝説
いきなり私ごとで恐縮だが、1980年代に青春時代を過ごした者にとって、ホンダ・プレリュードといえば「デートカー」の代名詞。クルマがなければ女の子にモテない、逆にいえば、クルマさえあれば、場合によりけりではあるけれど、振り向いてくれた時代にあって、プレリュードは最強の、トランプで言えばスペードかハートのエースのようなオールマイティな存在だったのだ。


改めて調べてみると、私が憧れたのは82年に登場した2代目と87年登場の3代目。2代目がデビューした時の、ラヴェルのボレロをBGMにしたテレビCMは、あまりにもカッコよくて、今でも鮮明に記憶している。その後、91年に4代目、さらに96年には5代目が登場しているが、かつての勢いが戻ることなく、2001年に生産が終了した。

ということは、今回の新型はなんと24年ぶりに登場した6代目ということになる。すでに2023年のジャパン・モビリティ・ショーでプロトタイプを見ているが、あの時は本当に市販化されるとは思っていなかった。ところが、いよいよ9月に発売が決まり、それに先駆けて、まずは7月にデザイン説明会が開かれた。
正直言って、感動した!
で、実車を見てビックリ、というか、正直言って、感動した。期待していた以上にカッコいいのはもちろん、昔を懐かしむ気持ちも100パーセント満たされる、これぞ「デートカー」という、いかにも女の子にモテそうなスタイルになっていたからだ。


昔と違うのは、ノッチバックではなく、ハッチバックになっていることくらいで、ワイド&ロウな佇まいといい、大人ふたりが乗るのにちょうどいいサイズの2+2の室内といい、昔懐かしい「デートカー」のイメージにドンピシャなものになっている。昔に比べたら、ボディ・サイズは随分と大きくなったが、現代のスポーツカーとしては程よいサイズ感である。なによりも、今どき、2ドア・クーペの「スペシャルティ・カー」を復活させたホンダの大英断に、大きな拍手を送りたい気持ちになった。