2025.10.11

CARS

【試乗記】日本上陸した新型ミニJCWとコンバーチブルに乗ってみた! これは相当に悩ましい選択だ!!

3ドアのJCWとコンバーチブルのクーパーS、どちらも内燃機関のモデルだ。

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カッコいいJCW

JCWに乗って都内を走り出すと、これまた思いのほか足がよく動くのに驚いた。もちろん相応に引き締まってはいるけれど、不快感とはまったく無縁で、路面の凸凹をそのままダイレクトに伝えてくるようなイメージとはまるで違うものだったのだ。変速マナーも良く、中高速域での走りも至極快適である。

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何より面白いのは新設定された走行モード。ミニが「エクスペリエンス・モード」と呼ぶそれは、単に操作系の重さやパワートレインのピックアップが変わるだけでなく、音楽に合わせて車内照明が変化するモードがあるかと思えば、クラシカルなメーターパネルや山並みに浮かぶ夕日が出てきたりもする。極めつけはゴーカート・モードだ。アダプティブ・サスペンションが引き締まり、操舵もよりクイックになるいわゆるスポーツ・モードなのだが、切り替わるたびに、パーティーが始まるかような効果音とともに「ヒャッホー!」と、愉快な小人がどこかで叫んでいるのだ!とにかく乗っている人を楽しませようとする仕掛けに溢れていて、一人で乗っているのに気づけばニコニコになっている。さすがに足は硬く、一般道のワインディングくらいではトゥーマッチだとも感じたけれど、それだけポテンシャルが高いことの裏返しなのだろう。ボディ剛性もガッチリしていて、どこまでもかっ飛んで行けそうだった。



一方のコンバーチブルSは打って変わって、標準のコンフォートな足にオープンゆえの多少のユルさが相まって、とにかくカジュアルなライフスタイル・カーに仕上がっていた。直4ターボはJCWより27psと80Nm低い204ps・300 Nmだが必要十分。いざとなればスポーティにも走れるし、パワートレインもウルトラ・スムーズだ。Aピラーが立ち気味で、空が広く見えるのもかなり嬉しい。

この2台、図らずも値段がほぼ同じだ。買うとなれば、相当に悩ましい選択になること間違いないだろう。私なら、今はJCWの気分だ。

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=神村 聖


■ミニ・ジョン・クーパー・ワークス

駆動方式 フロント横置きエンジン前輪駆動  
全長×全幅×全高 3875×1745×1455mm  
ホイールベース 2495mm  
車両重量 1350kg  
トレッド(前後) 1545mm  
エンジン形式 直列4気筒DOHCターボ  
排気量 1998cc  
最高出力 231ps/5000rpm  
最大トルク 380Nm/1500~4000rpm  
トランスミッション デュアルクラッチ式7段自動MT  
サスペンション(前) マクファーソン・ストラット/コイル  
サスペンション(後) マルチリンク/コイル  
ブレーキ(前/後) ディスク  
タイヤサイズ(前後) 215/40R18  
車両本体価格(税込) 536万円  

■ミニ・クーパー・コンバーチブル S

駆動方式 フロント横置きエンジン前輪駆動  
全長×全幅×全高 3800×1745×1435mm  
ホイールベース 2495mm  
車両重量 1410kg  
トレッド(前後) 1545mm  
エンジン形式 直列4気筒DOHCターボ  
排気量 1998cc  
最高出力 204ps/5000rpm  
最大トルク 300Nm/1450~4500rpm  
トランスミッション デュアルクラッチ式7段自動MT  
サスペンション(前) マクファーソン・ストラット/コイル  
サスペンション(後) マルチリンク/コイル  
ブレーキ(前/後) ディスク  
タイヤサイズ(前後) 215/45R17  
車両本体価格(税込) 514万円  

(ENGINE2025年11月号)
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