雑誌はもちろんテレビや講演会など、男のファッションについていつもわかりやすい切り口で語ってくれるスタイリストの森岡さん。クルマも大好きで、『ENGINE』でもこれまで何度も登場してもらい、クルマとお洒落の関係についていろいろ教えていただいた。

そんな森岡さんが、著書『男の休日 着こなしの方程式』(講談社刊)のなかでお洒落についてこんなことを言っている。
「普通の人にとっては、トレンドよりも、自分らしいスタイルを持つことが何よりも大切です。自分らしさの演出、自分をより良く見せるリアルな装いが、重要になってきている」

自分らしさの表現。いまフィアット・ドブロに乗る人が増えているのはまさにこの視点。流行よりも個性を大事にする人が、ドブロを選んでいる。
そんなドブロに今回は「お洒落のプロ」である森岡さんにスタイリスト目線で見て、触れて、使って、お洒落な人にはドブロがどう見えているのか、体験を通して語ってもらうことにした。

さらにせっかくの機会なので、服のサンプルを旧知の鈴木雄一朗さんが代表を務めるPT JAPANのブランド、PT TORINOで借り出して、道具としてのドブロの使い勝手も試しつつ、ファッショニスタ同士、ドブロはもちろん最新ファッションについても話してもらうことにする。
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お洒落のプロが感じ取ったドブロの魅力
「遠くから見ても独特な存在感がありますね。こう言っては変かもしれないけれど、すごく輸入車っぽい。輸入車なんだから当たり前なんですけどね。でも、こういうプロダクトにはそんな雰囲気がすごく大事なんですよ」

早朝、丸の内の取材現場に合流した森岡さんは開口一番にこう言って、ドブロの大事な魅力をさらりと指摘した。森岡さんのこの感覚は一瞬にして持ち味を見抜いて素早く服を選ぶスタイリングのプロならではだ。これまでにもファッション撮影の現場では、そんな森岡さんの直感に何度も助けられた。

ぐるりとドブロをひと回りして運転席へ。あちこち眺めて思わずといった感じでニヤリとするのが見えた。
「この道具っぽさがいいですよね。日本車のミニバンって豪華さばかり競っていますが、あえてこういうシンプルでミニマルな道具っぽさを選ぶというのはセンスの良さを感じさせます」

早速、撮影も兼ねて試乗へ。
「車重はどれくらいあるんですか? パワーがあるから運転していて重さは感じないですね。僕がいま乗っている自分のクルマより走り出しが力強いくらい」
今回の試乗車は7人乗りのロングボディのマキシ。車重は1660kgある。森岡さんが自分のクルマより出だしがいいと感じたのは、最大トルクの300Nmをたった1750回転で発生する低速トルクに優れた1.5リッターのディーゼル・エンジンによるところが大きい。

実はドブロの走りはモータージャーナリストの間でも高く評価されている。低速での力強さはもちろんだが、高速道路も良く走るともっぱらの評判だ。疲れ知らずのグランドツアラーとしての高性能ぶりは、ドブロの取材でこれまでに訪れた山梨や長野でも体験済み。これぞヨーロッパ車の走りだと思っていたが、実は街中でも扱いやすいことに今回の取材で改めて気づいた。
というのも、森岡さんと訪れたPT TORINOの青山ショールームがある骨董通り界隈は、一本脇に入ると道幅が狭いことで有名な地域。図らずもここでドブロの見切りの良さ、取り回しの良さを実感することになったと言うわけだ。
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想像力を豊かにしてくれるドブロ
PT TORINOでは森岡さんも代表の鈴木さんもほとんど仕事モード(笑)。撮影に来たのか本当にサンプルのピックアップに来たのか、森岡さんもスイッチが入って会話のラリーが実に楽しい。

「カジュアルなもののセットアップって意外と持っていない人が多いんです」と森岡さんはPT TORINOが新しく展開しているライン、”アクティブ“のパンツとジャケットに興味津々。
「化繊の素材って生地が擦れるシャカシャカした音が嫌だという人が多いんですが、これは素材がしっとりしているので大丈夫。シワにもなりにくい」と鈴木さん。

それを受けてすかさず森岡さんが「基本はカジュアルだけど、場合によってはこれならドレスっぽくも楽しめますね」と応えるという具合。

「PT TORINOというのはカジュアルなパンツの概念を変えたブランドなんです。チノパン的なパンツにドレッシーなものなど存在しなかったところに、ドレッシーなシルエットが綺麗で手の込んだつくりのカジュアルパンツが登場した」
シルエットと素材でこんなに違ったものになるのかと業界全体がそれはもう驚いたと森岡さんは言う。

「いいパンツを履くとテーラードのジャケットやコートを合わせてみたくなる。『服に力がある』とワクワクするような新しいスタイルを想像させてくれるんです。このPT TORINOのパンツはそれをおしえてくれているんです」
森岡さんのそんな言葉に「クルマも一緒だと思いますよ」と応えたのは鈴木さんだ。

「ドブロにも同じように何かを想像させてくれる力がありますね。どこに行こうかとか、何ができるかとか考えるとすごく楽しい。そこからガラリと家族のライフスタイルだって変わるかもしれない。そういうきっかけづくりができるクルマだと思いますね」

そんなドブロに森岡さんと鈴木さんが選んだサンプルをラックに掛けた状態で積んでみた。
森岡さん曰く、スタイリスト的な目で見れば、ドブロは「服を傷めないクルマ」だと言う。スペースが不足しているときは服を重ねるしかないが、ドブロには縦方向に十分な高さがあるのでラックをそのまま積み込める。さらに空きスペースには靴やバッグも積むことができる。高さは重要だ。この余裕は助かると森岡さんは言う。

ちなみにドブロの荷室容量はロングボディのマキシの場合、5人乗りの状態なら850リッター。セカンドシートも倒した場合の最大容量は2693リッターと広大になる。

「単純にスペースだけなら国産車にもたくさん積めるクルマはありますよね。でも今回のようにそれにラックごと服を積んだらまるでクリーニング屋さんみたいになりかねない」と鈴木さん。ドブロがそうならないのはフィアットという個性的なブランドと乗って楽しそうなキャラがあるからだと言う。

森岡さんも鈴木さんも、クルマ選びは自分表現だと言う。仕事柄、自身のプレゼンテーションは大事なポイントだ。クルマ選びも服選びと同じようにその人のセンスが生きてくる。
「お洒落に見えるよりも、センスのいい人に見える方が素敵ですよね。大事なのはセンスなんです」と森岡さん。

ドブロに乗る人はどうですか?
「いい人に見えると思う。センスは流行のような一過性のものではなくて、人が本質的に持っている美意識とかスタイルのようなもの。ドブロを選ぶ人にはそれがあると思う」
しっかりと自分のスタイルを持った人がドブロを選んでいると言うのが森岡さんの見立てというわけだ。
服が雄弁にその人を語るのと同じように、クルマにも乗る人の想いやこだわりが滲み出る。センスが大切な時代のいまだからこそ、ドブロに乗ってみてはいかがだろう。
文=塩澤則浩 写真=望月浩彦 取材・撮影協力=PT TORINO(問い合わせ=PT JAPAN Tel.03-5485-0058)
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