ランチアが、WRCへのカムバックの予定を公表した。“ラリー2”カテゴリーへの参戦で、デビュー戦は2026年1月のモンテカルロ・ラリーだ。
ランチアのWRC復帰スケジュールが確定に!
投入するマシンは当然「イプシロン・ラリー2HFインテグラーレ」である。

“ラリー6”規程の「イプシロンHFレーシング」や、“ラリー4”規程の「イプシロンHF」に続いて、この「イプシロンHFインテグラーレ」が2025年9月に公開。イプシロンのラリー・カーは幅広いラインナップを完成させた。

“ラリー2”は、エンジンが最大で4気筒のターボ、駆動系は4WDのマシンで争われるが、生産台数2500台以上の市販車をベースとし、トップ・カテゴリーの“ラリー1”よりは低コストに収めることが義務付けられている。

WRCではサブ・カテゴリーだが、地域や国別の選手権では最上位となるところも多く、ここで頭角を表した若手ドライバーが“ラリー1”へステップアップすることも少なくない。

現在、“ラリー2”のマニュファクチャラーはトヨタとフォード、フォルクスワーゲン系のスコダ、そしてステランティスのシトロエンと4メーカーを数える。

WRCは2027年にレギュレーションを改訂する予定で、それに向けてステランティスはシトロエンC3を更新するのではなく、イプシロンでエントリーすることになる模様だ。

また、2027年規程のトップ・カテゴリーは、マシンのコストを現在の半分以下に抑える上限額を設定。これにより、“ラリー2”マシンとの性能差は大幅に縮小すると見られ、“ラリー1”の参戦メーカーの中には“ラリー2”への移行を検討しているところもあると報じられている。

今後は存在感が増しそうな“ラリー2”に、かつてのラリー界で大きな爪痕を残してきたランチアが加わるというのは、ラリー好きにとっても、ランチアのファンにとっても心躍る話。「ストラトス」、「037」、そして「デルタ」に続く名車として、「イプシロン」の名がひとびとの記憶に刻まれる日も近いかもしれない。
文=関 耕一郎
(ENGINE Webオリジナル)