2025.10.31

CARS

日本のために開発されたBYDの軽EV「RACCO(ラッコ)」やPHEVの「シーライオン6」など気になるモデルが多数【ジャパン・モビリティ・ショー2025】

BYD初の海外市場専用設計モデルの軽EV「ラッコ」

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ジャパン・モビリティ・ショー2025(JMS2025)のBYDブースでは、BYD初の海外専用設計モデルとなる軽EV「RACCO(ラッコ)」やPHEVシステムを搭載した「SEALION 6(シーライオン6)」、BYDのハイエンドブランド「仰望(ヤンワン)」の高性能BEV「YANGWANG U9」を公開した。

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日本の軽自動車市場に真っ向勝負を挑んできた「RACCO(ラッコ)」

日本の軽自動車規格に合わせて設計されたBYDの軽EVがワールド・プレミアされた。その名は「RACCO(ラッコ)」。

日本市場に向けて開発された軽EV「RACCO(ラッコ)」

このモデルは、BYD初の海外市場専用設計車だ。ラッコは2026年夏頃に導入される予定となっている。

【BYDラッコの主要スペック】
・サイズ:全長3395mm、全幅1475mm、全高1800mm
・駆動方式:前輪駆動
・駆動用バッテリー:リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
・総電⼒量(kWh):ロングレンジとショートレンジの2グレード
・乗車定員:4名

まもなく日本で発売されるPHEVシステム搭載の「SEALION 6(シーライオン6)DM-i」

BYDのPHEVは、世界累計販売台数700万台を超える。そんなPHEVシリーズ「DM」シリーズのうち、まもなく日本で発売となるのが「SEALION 6(シーライオン6)」だ。

まもなく日本市場に導入されるPHEVの「シーライオン6」

日本初公開となる「シーライオン6 DM-i」は、バッテリーメーカーとして創業したBYDらしく積極的に電気で走るPHEVシステムとなっている。

積極的に電気で走行するBYDのPHEVシステム

【BYDシーライオン6 DM-iの主なスペック】
・サイズ:全長4775mm、全幅1890mm、全高1670mm
・ホイールベース:2765mm
・駆動方式:前輪駆動
・エンジン:1.5リッターエンジン
・システム出力:エンジン=72kW、モーター145kW
・システムトルク:エンジン122Nm、モーター300Nm
・AC充電/DC充電:対応可能
・EV航続距離:100km
・0-100km/h加速時間:8.5秒
・タイヤサイズ:235/50R19

踊る高性能BEVスポーツカー「YANGWANG(ヤンワン) U9」

BYDのハイエンドブランド「仰望(ヤンワン)」の高性能BEV「YANGWANG(ヤンワン)U9」が日本で初公開された。

BYDのハイエンドブランド「仰望(ヤンワン)」の高性能BEV「YANGWANG(ヤンワン)U9」

2025年9月には、ベースモデルをさらにチューニングした「YANGWANG U9 Xtreme」で、世界のスーパーカーがコースレコードに挑戦するニュルブルクリンク北コースで6分59秒157を記録し、世界最速EVスーパースポーツカーとして、新たなベンチマークを打ち立てた。

BYDのハイエンドブランド「仰望(ヤンワン)」の高性能BEV「YANGWANG(ヤンワン)U9」

ヤンワンU9は、その優れたパフォーマンスのみならず、サスペンションを自在に動かして踊ることができるBEVスーパーカーだ。外から見ていると踊っているように見えるが、室内ではどのような印象なのか、いつか確かめてみたい。

BYDのハイエンドブランド「仰望(ヤンワン)」の高性能BEV「YANGWANG(ヤンワン)U9」

【ヤンワンU9の主要スペック】
・サイズ:全長4966mm、全幅2029mm、全高1311mm
・ホイールベース:2900mm
・駆動方式:前輪駆動
・車両重量:1750kg
・1充電あたりの走行距離:450km
・最高出力:1306PS
・最⼤トルク:1680Nm
・0-100km/h加速時間:2.36秒

トラックも登場!普通免許で運転できる「T35」もワールド・プレミア

「T35」は、普通免許で運転可能な日本の法規・寸法に対応した専用設計の電気トラックだ。

普通免許で運転できるトラック「T35」

BYD独自のLFP(リン酸鉄リチウムイオン電池)ブレードバッテリーを採用し、高い安全性と安定した航続性能を両立。配送や営業などの商用用途に加え、趣味やレジャーなどのライフスタイルシーンにも幅広く活用できるEVとして開発された。

日本での発売は2026年の春を予定しており、価格は架装費込みで800万円前後となる見込みだ。

1回の充電で走行できる航続距離は、1日の運用ができるレベルの250km。また、ブレードバッテリーと堅牢なシャーシを接合したCTC(Cell to Chassis/セル・トゥ・シャシー )を採用したe-Platformにより、フレームのねじり剛性が高まり、操縦安定性も向上している。

車両のバッテリーでサウナストーブと水風呂チラーを稼働させる移動型サウナ

また、「T35」は、車外への電力供給を可能にするV2L機能(最大出力10kW)を搭載し、キャンプ場やイベント会場などでの電源としても活用することが可能。仕事だけでなく、アウトドアやレジャーといった“遊び”のシーンでも活躍する。

JMS2025では、アルミバンの展示に加え、平ボディにはV2Lの活用例として車両のバッテリーでサウナストーブと水風呂チラーを稼働させる移動型サウナを展示している。

車両のバッテリーでサウナストーブと水風呂チラーを稼働させる移動型サウナ

JMS2025は、2025年10月31日〜11月9日(一般公開日)まで東京ビッグサイトにて開催されている。

文・写真=齊藤優太(ENGINE編集部) 写真=望月浩彦/BYD


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(ENGINE Webオリジナル)

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