2025.11.08

CARS

なぜランボルギーニは熱狂を生むのか? フェノメノと“紅白レヴエルト”が語るブランドの矜持

9回目を迎えた「ランボルギーニ・デイ・ジャパン」が11月24日に有明で開催され、新旧の名車が集結し、来場者を魅了。今年の“サプライズ”とは何だったのか?

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CEOヴィンケルマンが語るランボルギーニの真髄とは?

メインステージには2台のクルマがベールをかぶって静かに佇む。イベントはヘッド・オブ・ジャパンのパオロ・サルトーリ氏による開幕の挨拶で幕を開け、早々にマイクはアウトモビリ・ランボルギーニCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏へとパスされた。



「皆さん、ようこそランボルギーニ・デイへ。本日で9回目を迎えるこのイベントは、ランボルギーニを深く愛してくださる皆さま、特に長年支えてくださっているVIPの皆さまに、ブランドの魅力を存分に体験いただくための、私たちにとっても特別な祭典です。どうぞ存分にお楽しみください」
と、日本のファンへの感謝を述べたあと、ヴィンケルマン氏はブランドの核をこう語る。

「ランボルギーニが重視するのは“デザイン”と“パフォーマンス”です。ひと目でわかる独自の造形と、圧倒的な走行性能。そして何より、“ランボルギーニを操る興奮”という感情こそが、ブランドの真髄です」

その言葉とともに、彼はランボルギーニのデザイン部門責任者ミティア・ボルケルト氏、開発責任者ルーベン・モール氏をステージに招き入れた。彼らの手によってアンベールされ、晴れてジャパンプレミアを迎えたのが、世界限定29台の新しいフュー・オフ・モデル、「ランボルギーニ・フェノメノ」だ。



自然吸気V12エンジンに3基の電動モーターを組み合わせたハイブリッド・システムを搭載し、総合出力は1080CV。0-100km/h加速はわずか2.4秒、最高速度は350km/h超という途方もないパフォーマンスを誇る、まさにスーパーマシンである。



日本へのオマージュ 紅白グラデーションの特別仕様車も登場

しかし、サプライズはこれで終わりではない。ステージにはもう1台、ベールをまとったクルマが用意されている。

「この日のために製作された特別仕様車もご覧いただきましょう」

ヴィンケルマン氏がそう言ってアンベールされ、お目見えされたのが、ランボルギーニのパーソナライゼーションプログラム「アド・ペルソナム」によるレヴエルト。ボディカラーは白の「Bianco Asopo」から、縦方向へ赤の「Rosso Khonsu」へのグラデーションが施されている。ランボルギーニとしては初の縦方向のフェードエフェクトであり、「紅白」をテーマとした大胆な日本オマージュデザインだ(もちろん、すでに完売済み)。



「本日は誠にありがとうございました。どうぞこの後もランボルギーニ・デイをお楽しみください。フォルツァ・ランボルギーニ!(ランボルギーニに力を!)」

そう高らかに叫び、ステージを後にするヴィンケルマン氏。ランボルギーニはいつだって来場者を、そしてメディア陣をもワクワクさせるサプライズをさらっと用意する。そしてその想いを、ブランドのトップ自らが、目の前で言葉にして伝えることを怠らない。だからこそ、ランボルギーニの熱狂は止まることを知らないのだ。

今年の「ランボルギーニ・デイ・ジャパン」もまた、多くのファンを心酔させたに違いない。



文=佐藤 玄(ENGINE編集部) 写真=ランボルギーニジャパン

(ENGINE Webオリジナル)

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