2025.11.19

CARS

“バットモービルの如き”オーラと存在感!AMG GT 4ドアクーペ「ファイナルエディション」専用装備と走りの実力に迫る

メルセデスAMGが誇るハイパフォーマンス4ドアサルーン「AMG GT 4ドアクーペ」、その最終限定車に乗った。

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メルセデスAMGのハイパフォーマンスサルーン「AMG GT 4ドアクーペ」。現行モデルの最後を飾る限定車「ファイナルエディション」が登場。ENGINE編集部のアサイシがリポートする。

クルマ界のダーク・ヒーロー見参

「こりゃまたワルそうなクルマだ……」

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集合場所に現れたAMG GT 4ドアクーペ・ファイナルエディションを目の当たりにした時、思わず口からこぼれた。

Eクラスとプラットフォームを共用しつつ、AMG GTクーペのエッセンスを取り入れたスポーツサルーンだ。

ボディ全体を包むマットブラック塗装。そして各所に奢られたカーボンパーツの数々が、まるでバットモービルのようなダーク・ヒーローの雰囲気を漂わせ、近寄りがたいオーラを醸し出している。

もし、このクルマが高速道路で後ろから迫ってきたら、問答無用で道を譲る。そんな畏怖にも似た感情が、AMG GT 4ドアクーペ・ファイナルエディションの第一印象だった。

さて、このAMG GT 4ドアクーペ・ファイナルエディション、”ファイナル”と言うだけあって、多くの特別装備が奢られている。

初見で圧倒されたマット塗装は「MANUFAKTURグラファイトグレーマグノ」と呼ばれるオプション色。ここにカーボン・エクステリア・パッケージと、エンブレムなどがブラック・クローム仕上げとなるAMGナイトパッケージIIが組み合わされる。

足元に目を向ければ、力強い2×7スポークが印象的な21インチ鍛造アルミホイールも黒く染められており、その徹底ぶりに息をのむ。

上位モデルでしか設定のない21インチ鍛造アルミホールが標準装備される。

そしてスポークの隙間からチラリと覗くのはAMGイエローキャリパーで、闇夜の曇天に浮かぶバットシグナルのように、ダーキッシュなこのクルマにおけるひとつのアクセントになっている。

インテリアではカーボンを使用したAMGパフォーマンスステアリングや、フルレザー仕様のAMGパフォーマンスシートが目を引く。

実際にコクピットに身体を納めてみると、ちょっとやそっとの前後左右Gでは、びくともしないくらい身体をがっちりとホールドしてくれる。その座り心地はスーパーカーに近いものがあり、このクルマが実用的な4ドアクーペあることを微塵も感じさせず、「これからどう楽しく走ってやろうか」と否が応でも気分が高まる。

カーボンを使用したAMGパフォーマンスステアリングは本モデル限定装備。

また、ダッシュボードやセンター・コンソールにもカーボン・パーツがふんだんに使用されており、実際ここまでやる必要があるのだろうか、と素に戻りそうな場面もあったが、せっかくの“ファイナルエディション”に、そんなツッコミは野暮。

この徹底したダーク・ヒーローのような雰囲気が、AMG GT 4ドアクーペ・ファイナルエディションの持ち味なのだ。

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