2025.12.16

LIFESTYLE

初の電子ビューファインダー内蔵のM型ライカ「ライカM EV1」が登場!伝統と最新技術が融合

電子ビューファインダーの利点と、ライカMシステムの伝統的価値を融合させた画期的なモデル。

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1954年に発売されたライカM3以来、光学レンジファインダーカメラとしての長い歴史を持つライカMシステム。そのラインナップにはじめて、電子ビューファインダー(EVF)を内蔵したモデルが加わった。「ライカM EV1」である。

伝統のM型ボディにEVFを内蔵

「ライカM EV1」が、これまでの光学レンジファインダーカメラと異なるのは、撮影時の明るさや色、ピントをリアルタイムに確認できることだろう。使用するレンズや焦点距離、選択した絞りに応じて、実際にシャッターを切った時と同じ画像がファインダーに表示されるのである。

ズミルックスやノクティルックスなど、大口径レンズの開放でのピントの追い込みなどに効果を発揮するだろう。

それはとりわけ、開放f値が明るく、被写界深度が浅いズミルックスやノクティルックスといったレンズを使用する際や、超広角・望遠、マクロレンズで構図を決める際にも大きな利点となる。

またほかのライカカメラでも採用されている、フォーカスピーキングやフォーカスズームといったアシスト機能が搭載されているのも使いやすさの一因である。

技術面で「ライカM11」をベースとしている「ライカM EV1」は、フルサイズのBSICMOSセンサーを搭載。精緻な色再現性、圧倒的なディテール解像力、広いダイナミックレンジ、そして優れたノイズ耐性を兼ね備え、ライカらしい立体感と空気感のある描写を実現している。

撮影解像度は6000万、3600万、1800万画素から選択できる。6000万画素の最高解像度でも、画像処理エンジン「Leica Maestro III」により画像データを高速処理し、64GBの内蔵メモリー、またはSDカードにストレスなく保存することができる。ダイヤモンドパターンが刻まれたレザー外装は、グリップ力に優れているだけでなく、デザインとしてもモダンな印象を与える。

2013年に登場したライカM(Type240)からブライトフレーム用の採光窓が無くなり、今回のM EV1では光学ファインダーがなくなった。

既存のM型ライカのユーザーはもちろん、初めてライカMシステムに触れるユーザーにとっても直感的でスムーズな操作を可能とする「ライカM EV1」。それでも従来の光学式レンジファインダーモデルが好み、というファンはご安心を。これからはどちらも並行してラインナップされる予定だという。

文=ENGINE編集部

(ENGINE2026年1月号)

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