2025.12.15

CARS

これは是非とも販売希望!トヨタ「カムリGT-Sコンセプト」を間近で見て感じた“市販化”への本気度【SEMAショー2025】

トヨタブースに展示されていた「カムリGT-Sコンセプト」

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世界最大級のアフターマーケット見本市ながら、ド派手なカスタムカーも見どころな「SEMAショー」を、自動車ライターの加藤ヒロトが現地からリポート。今回はSEMAショー2025でトヨタがお披露目した「カムリGT-Sコンセプト」を紹介する。

クルマ好きにとっての「きらめき」

「SEMAショー」はアメリカの業界団体「SEMA(Specialty Equipment Market Association、米国自動車用品工業会)」が1967年より開催している、世界最大級の自動車関連見本市だ。

ショーに展示されるカスタムカーが注目されがちだが、厳密には「アフターマーケット見本市」と称し、タイヤやホイール、エアロパーツ、エンジンチューニングといったカスタムから、塗装やラッピング、旧車レストア、電装品、整備工具などのビジネス領域まで幅広くカバーする。

23万平方メートルの展示スペースを誇るネバダ州の「ラスベガス・コンベンション・センター」にて4日間の日程で開催され、約160の国から16万人が参加する秋の一大イベントだ。



「アメリカ車のイベント」というイメージが強いものの、ここ4~5年は日本車人気の影響ですっかり日本車もマジョリティとなった。

それにともなって日本の自動車メーカーや部品メーカーの出展が拡大傾向にあり、人気車種向けの新製品や、エキゾチックなカスタムカーも毎年の見所である。

中でも、トヨタはかつてフォードが独占していたメインホールのもっとも中心部に巨大なブースを構える。



GR86のカップカーや「TCアメリカ」シリーズ用のGRカローラといったモータースポーツ系はもちろん、コロナ禍を経て改めて注目されているアウトドア需要に向けて、SUVやピックアップ・トラックのカスタム車両も多く展示する「パフォーマンスとアウトドアの二刀流」がコンセプトだ。

今回の目玉のひとつ、「カローラクロス・ナス・エディション」は栃木県の那須岳からインスパイアされたカスタムカーで、都市派SUVのカローラクロスをリフトアップ、ワンオフのバンパーやフェンダー、そしてルーフ・ラックなどを装備した本格オフロード仕様となる。

マジョーラパープルを身にまとった姿は野菜の「ナス」とかけたダジャレだが、会場でそれに気がついた人はかなりの少数派だろう。



また、純電動SUV「bZ4X」のタイムアタック仕様や、ピックアップ・トラック「タコマ」に燃料電池パワートレインを換装した個体もお披露目されたりと、今年の展示は新エネルギー要素が以前よりも強い印象を受けた。

SEMAショーは数年ほど前からEV換装や代替燃料といった新エネルギー関連の展示をショー全体で充実させており、トヨタもガソリン車にとどまらない「パフォーマンス」や「走る楽しさ」を追求する姿勢をアピールした形だ。

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