2025.12.28

CARS

ヤフオク7万円シトロエン維持のため東欧リトアニアへ! シトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#68

あれ? エンブレムもないし、ホイールも違うし、バンパーに傷もついているし、少し見ない間に雰囲気が変わった? ……というわけではなく、これは旅先で出会った欧州では希少なリポート車と同色同仕様の部品取り車だ。

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ヤフー・オークションに出品されていた7万円のエグザンティアを落札し、走り出す前に板金で70万円、部品代と整備で130万円、さらに動き出してからも修理に100万円以上をつぎ込んでいるエンジン編集部のウエダ。久しぶりとなるリポートは、近代ハイドローリック・シトロエンの修理の肝となるパーツをリビルドするスペシャリストを訪ねるため、東京・成田からリトアニア・ヴィルニュスに向かうまでを振り返る。

修理の支払い総額は新車価格を突破!


まずは、前回のリポートから間が空いてしまったことをお詫びしたい。「故障が長引いているの?」「もしや廃車になった?」「ひょっとして手放した?」などなど、色々とご心配頂いた僕のヤフオク7万円エグザンティア。

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ありがたいことに前回のリポート後もたんたんとマイレッジを重ね、オド・メーターの数字は2025年末時点で20万kmを越えている。もちろんご期待通りその間も何かとトラブルは出続け、すでに支払い総額は1996年当時のエグザンティアの新車価格、339万円を楽々突破している!

ここからは中断していた間の紆余曲折について、また途中になっていた海外取材&部品買い付け旅について、リポートをしていきたいと思う。お付き合い頂けましたら幸いです。

では、第67回のリポートでご紹介した、オランダからやって来た強烈なシトロエニスト、マーク・スクラーヴン(Mark Schraven)さんと別れてから3日後に時計の針を戻してみよう。

前回も今回も目的地は3カ所


エグザンティアにまつわるひとり旅はちょうど1年ぶりだ。前回の旅のは3つ目的があった。1つは、ポーランド・ワルシャワで開催される“エグザンティア生誕30周年イベント”への参加。



もう1つは、シトロエンの創業者、アンドレが見たというダブル・シェブロン(後のシトロエンのエンブレムの起源)型の歯車のついた水車のあったとされる、いわば“シトロエンの聖地たるポーランド・ゴウォフノ”への巡礼。



3つめが、パリ郊外のヴィルパント駅からほど近いシトロエン博物館、コンセルヴァトワール(現在は移転のため閉鎖中)の館内外で行われたエグザンティアの最上位モデル乗りの集う、その名もアクティバ・クラブ主催のもう1つの“エグザンティア30周年イベント”の見学である。



ありがたいことにポーランドではアンドレのお婆さんにあたるミリアム・レイチェル・クラインマンと、姉のジャンヌ、そしてシトロエン創業のキー・マンとなったブロニスワフ・ゴールドフェダーの眠る墓地にもお邪魔できたし、パリではモンマルトル墓地にある、アンドレそのひとのお墓参りにも行くことができた。



いうなれば、シトロエンの聖地巡礼はほぼ成功、というわけだ。でも、僕は、これに味をしめてしまった。そこで今回のひとり旅の目的地も、かなり欲張ってどうせ行くならば、あそこもここも……と合計3カ所を訪ねる計画を立てた。

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