2026.02.07

CARS

「どうせ乗るならスパイダーにしろよ」北方謙三さんのひと言が背中を押した 作家・今村翔吾さんがマセラティMC20チェロに乗る理由

北方謙三さんを師と仰ぐ今村さんにとって、マセラティはずっと特別な存在だった

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エンブレムを入れたかった!

「チェロが発表された瞬間に会社の人たちに“行っていい?”って相談しました。会社の経費じゃなく、自分のポケットマネーだからお金の問題はないんだけど、世間の見方っていうのかな。世間のイメージとかけ離れていないかなって心配がありました。そしたら会社で長く勤めてくれているスタッフが“作家という職業に夢をもってもらえる方がいいんじゃない。直木賞も取ったし”って」

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確かに昭和世代の作家の皆さんにはクルマ好きも多く、クルマを題材にした作品も記憶に残るが、近年活躍している作家で、大々的にクルマ好きを謳っている方はあまり聞かない。今村さんがマセラティを買ったのは、そうした作家像に対する想いもあるようだ。

「昭和59年生まれなので、まさに昭和の終わりの世代。子供の頃にバブルがあって。親父は公務員で普通の家庭だったので、バブルの世界に憧れもありました。その頃から『新潮』とか『オール讀物』を定期購読するような子供だったんです。クルマをはじめ、いろんな好きなもののなかで、一番長く続いたのは本。だからいつか、作家が子供の憧れの職業になるといいなと。そうしないと次の才能が出てこない。そこを意識して活動しているのはありますね」

とはいえ、いざオーダーをしようとディーラーに向かったものの、発表直後でカタログの用意もなく、プリントアウトを見ながら色やオプションを選んでいったのだという。

「色は絶対黒って決めていた。今まで黒か白しか乗ってこなかったし、身に付ける服も黒やモノトーンが多いんですよね。ただカタログを見た時にリアカウルにトライデントのエンブレムがついていて。あれだけは絶対つけようと思った。でもオプション価格がめちゃくちゃ高いんですよ! 正直もったいないとも思ったけど(笑)、あれだけデカくてもイヤらしさを感じなかったから、どうしても入れたかった」

リアカウルに大きく描かれたトライデントは、今村さんが「どうしても入れたかった」と語るオプション。存在感のあるデザインでありながら不思議と嫌味がない。



そのほかにも今村さんのMC20チェロには20インチのサイクロニック・ホイール、カーボンセラミック・ブレーキ、サスペンション・リフターなど数多くのオプション装備が盛り込まれていた。

「最終的にはシブくしようと、あまりガチャガチャしないようにしました。ホイールもクラシックな感じで。なんか作家っぽいでしょ?(笑)」

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