BYDオート・ジャパンは、コンパクト電気自動車の「ドルフィン」の装備をアップデートした。
日本の風景に溶け込む「白」。ユーザーの声を形にしたカラー&装備を投入
今回の改良ポイントの中で注目すべき点の1つが、スキー・ホワイトという外装色の追加だ。日本市場において車体色「白」はかなりの人気を誇るが、これまでのドルフィンはやや個性的な中間色が中心だった。今回の新色追加は、より保守的な層をも取り込み、日本の街並みへ浸透しようとするBYDのきめ細やかな対応の一環と思われる。

ただしこのスキー・ホワイトの採用に伴い、既存のアーバン・グレーは廃止に。外装色はこれでアトランティス・グレーとハーバー・グレー、スキー・ホワイト&ハーバー・グレイのデュオ・トーンを含む計4色となった。

なお内装色はブラック・グレーのみである。
驚くべきは、エントリー・グレードである“ベースライン”から標準となる装備内容だ。



具体的には、冬季の乗り込み時などに冷えた手を温めてくれるステアリング・ヒーターや、もはや必需品となったスマートフォンの充電設備(冷却ファンを備え、50Wのワイヤレス充電に対応)、そしてスマートフォン一つで解錠・始動が可能なデジタルNFCキーが挙げられる。

さらに上位グレードの“ロング・レンジ”では、運転席&助手席ともにシートのベンチレーション機能まで備わる。

湿度の高い日本において、背中の蒸れを防いでくれるこの機能は、快適性を劇的に向上させる。さらには17インチの新デザインのアルミホイールの採用など、コスト・パフォーマンスに関しては本当に目を見張るものがある。
そうした装備内容にも関わらず価格は、電池容量44.9kWh、一充電での航続可能距離が415kmの“ベースライン”で299万2000円。電池容量58.56kWh、一充電での航続可能距離が476kmの“ロング・レンジ”でも374万円と据え置いた。これほどの快適環境への配慮と価格は、近しいプライシングの国産車たちに対しても、大きなアドバンテージといえるだろう。

BYDオート・ジャパンは2026年に軽自動車規格の新型車「ラッコ」の導入も予定しているが、小型乗用車の「ドルフィン」でさえここまで充実した装備内容であることを考えると、かなり戦略的な価格と内容で勝負に出てきそうである。
文=ENGINE編集部
(ENGINE Webオリジナル)