2026.02.28

CARS

ホンダの新たな旧車へのサービス開始! 第一弾の「NSX」に続くのは「S2000」か「タイプR」たちか、いったいどんなスポーツ・タイプの車両なのか?【ノスタルジック2デイズ2026】

ホンダの旧車向けの新サービス、はたして「NSX」に続くのは何なのか!?

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ノスタルジック2デイズ2026において、ひときわ美しい状態で飾られていたのが会場奥の真っ赤な「ホンダNSX」だ。鏡によって前後の下まわりまで覗くことができたその個体は、新たなホンダの旧車に対するサービスの開始を知らせるディスプレイでもあった。

時代に先駆けていた初代「ホンダNSX」をこれからも乗り続けるために……


100年に1度訪れるかどうかといわれるほどの日本車の当たり年であった1989年。第2世代の「スカイラインGT-R」、「ユーノス・ロードスター」、「トヨタ・セルシオ」などと並んで名車と評されるのが「ホンダNSX」である。

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ホンダは1993年から“NSXリフレッシュ・プラン”という名の整備サービスを実施してきた。これは「NSX」をその製造工場である高根沢工場内に設けられたリフレッシュ・センターにおいて、新車時の状態に近づけるための整備を施すというもので、エンジンやトランスミッションなどの機能部品はもちろん、内装の張り替え、ボディの再塗装(製造時と同工程で行う)など各種の経年劣化を、その名の通りリフレッシュするプランである。新車価格が高額であったこともあり、メンテナンスにも高品質を求める「NSX」オーナーだからこそ受け入れられたプランであった。

リフレッシュ・プランの特徴はあくまでもリフレッシュであり、機能向上を目的としたパーツ交換などには応じないというもの。使われるパーツは補修用として用意されている純正部品のみで、たとえ互換性があっても異なるグレードのパーツは用いられないという原則があった。



ホンダがその方針を変更したのが2025年6月のこと。2025年6月17日に発信されたニュース・リリースには、2026年春より純正互換部品のグローバル供給を開始し、初代「NSX」を対象とした新レストア・サービスも同時にスタートするとあった。そのリリースには“NSXリフレッシュ・プラン”を2025年夏をもって受付終了とすること、そしてその後は新たに開始されるレストア・サービスへ移行することが記されていた。

その新しく開始されるレストア・サービスの開始を知らせるリリースは12月12日に配信された。新たなサービス“Honda Heritage Works(ホンダ・ヘリテージ・ワークス)”を2026年4月より開始すると発表されたのだ。ユーザーにとってはほとんど変わらないシステムだが、すべてを純正部品で行うリフレッシュとレストアは微妙に内容が異なる。

ホンダはリリースで以下のように説明している。



“ホンダ・ヘリテイジ・ワークス”は、販売終了となった一部の純正部品を復刻し、新たに供給する“Honda Heritage Parts(ホンダ・ヘリテージ・パーツ)”と、その部品を一部に活用した新たなレストア・サービス“「Honda Restoration Service(ホンダ・レストレーション・サービス)」”の2つで構成されます。いずれも初代「NSX」を対象にサービスを開始し、将来的には他の旧型スポーツ・タイプの車種にも対象を広げていく予定です。



さらにヘリテージ・パーツについては次のように説明している。

これまでホンダは、生産を終了した車両について一定期間、補修用の純正部品の供給を続けてきましたが、年式の古い車両では、多くの部品で供給することが難しくなっています。そうした状況を解決すべく、今回、お取引先との新たな協力体制の構築や技術の進化、新たな材料や製法の採用により、これまでに販売終了となっていた部品を新たに“純正互換部品”として再開発し、復刻しました。さらに、当時と同様の材料・製法で再生産する“純正復刻部品”を加え、“ホンダ・ヘリテージ・パーツ”として、グローバルに供給していきます。



純正の補修部品とは完全に一致するわけではないので“純正互換部品”という名にしているのだが、ユーザーにとっては大きな問題ではない。オイルが漏れている状態なら、純正部品でなければ納得できないというユーザーは少ないだろう。それよりもオイルが漏れないことのほうが重要であることは明白であるし、さまざまな不具合を払拭するために仕様を変更した対策品に抵抗感を持つ人も少ないだろう。

現在、世界的にはレストモッドといってレストアにチューニングを組み合わせ、不具合の出やすい部分をモディファイしたり、性能を向上したりする方法が広がりを見せている。日本ではまだレストモッドは主流にはなっていないが、ホンダを始め各自動車メーカーがレストアに力を入れ始めるとレストモッドの方向性も自然発生的に進んでくる可能性が高い。日産では、NMC(日産モータースポーツ&カスタマイズ、旧ニスモ&オーテックジャパン)が関わることで、レストモッド方向の手法も模索されている。



さて、今回ノスタルジック2デイズ2026で展示された「NSX」は、なかなか珍しいAT仕様であった。



ATモデルは1995年に追加されている。当時のATはフロアに配置されたATセレクターで操作することが当たり前だったが、NSXはFマチックと呼ばれるATを採用。これはフロアのATセレクターで3/Mを選んだ際に、ステアリング・コラム左側に装備されたレバーを操作することでマニュアルによる変速段数を選べる仕組みだった。当時はスポーツカー、それも日本が誇るスーパーカーがATなんて……というような評価もされたが、現代では2ペダルが当たり前となっている。



歴史が進み、やっとホンダの先進性が証明されたわけである。

文と写真=諸星陽一

(ENGINE Webオリジナル)
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