2026.04.15

CARS

ポルシェ911GT3の新種は510馬力の自然吸気フラット6搭載でしかもオープン!【3843万円!!】その名は「S/C」

ついに登場した「ポルシェ911GT3」のオープン・バージョンは約4000万円!

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ポルシェは911の新バリエーション「GT3 S/C」を発表した。GT3ベースでは初の、全自動のソフトトップ搭載モデルだ。

6速マニュアルのみで軽量化にこだわり、アンダー1.5トンを死守!


GT3のメカニズムを積んだオープン・モデルというと、991世代の「スピードスター」がある。ただしそのソフトトップは、ロックのみ電動で、開閉は手動式だった。

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今回の「911GT3 S/C」は、スイッチひとつでオート作動し、所要時間は開閉とも約12秒。さらに50km/hまでなら、走行中でも操作可能だ。



しかもフレームにマグネシウムを多用して軽量化し、車両重量は991型スピードスター比で30kg増の1497kgに収めた。



また、120km/hまでならボタン操作により2秒で展開できる、ウインド・ディフレクターも備えている。



車体の重量削減には、「911S/T」に用いられたのと同じ軽量パーツも寄与している。ボンネットやフェンダー、ドア・パネルといった外装のほか、スタビライザーやシアプレートもカーボンで、ブレーキは鋳鉄より20kg以上軽いカーボン・セラミック。センター・ロックのホイールはマグネシウムで、アルミよりおよそ9kgの回転質量を削ぎ落としている。バッテリーは、通常型より4kg程度軽い40Ahのリチウム・イオンを採用した。



エンジンは最高出力/最大トルクが510ps/450Nmの4リットル自然吸気フラット6で、トランスミッションは6段MT。ファイナル比はGT3やS/T同様のショート・レシオで、0-100km/h加速は3.9秒、最高速度は313km/hだという。



フロントまわりは、前面のライト類はすべてヘッドライトに組み込み、エア・インテークを最大化した992.2世代のGT3から流用。また、S/TやGT3の“ツーリング・パッケージ”に用いた、ガーニー・フラップ付きの可動リア・スポイラーが、はじめてオープン・モデルに搭載された。



「911GT3 S/C」独自のアイテムとしては、リア・ホイールハウスの前に貼られた飛び石傷を防ぐ保護フィルムがある。往年の930ターボに見られたようなルックスだ。また、フロント・ウインドウのフレームは、ルーフのカラーに合わせてブラックのフィルムでラッピングされている。



2シーターのキャビンはブラック・レザーが標準仕様で、サンバイザーやAピラー・トリムも黒革を使用。パーフォレーテッド・レザーのステアリング・ホイールや、軽量仕様のカーペットとドア・トリム、カーボンのプル・ハンドルなど、「911 S/T」との共通要素も多い。



リア・バルクヘッドの中央には、車名ロゴの刺繍が入る。



メーターには、トラック・スクリーンと呼ばれるモードを設定。回転計の左右にはシフト・ライトが点灯し、これを挟んで両側に設置されたディスプレイは、タイヤやオイル、クーラントと燃料といった必要最低限のデータのみを表示する。さらに、レブ・リミットの9000rpmが12時の位置に来るよう、回転計の表示そのものを回転させることも可能だ。



オプションの“ストリート・スタイル・パッケージ”を選ぶと、フロント・フェンダーにはグラフィック、サイドにはポルシェのロゴが、パイロ・レッドで加えられる。



ホイールはスレート・グレー・ネオで、リムにパイロ・レッドのアクセント入り。ブレーキ・キャリパーはヴィクトリー・ゴールドで、ブラックのロゴを際立たせる。ヘッドライトはダークカラーで、エアブレードはボディ同色となる。



インテリアは、スレート・グレーとガーズ・レッドのデュオ・トーンで、ヒューズ・ボックスや送風口に至るまでレザー・トリムで覆われる。



シートはヘッドレストにエンブレムの輪郭が刺繍され、センターは4色のレザー編み込みに。サン・バイザーやソフトトップの内張などは、スレート・グレーのスウェード調素材だ。



シフト・レバーはオープンポアの積層ウッドで、シフト・パターンはパイロ・レッド。車名バッジやダッシュボードのアクセントもパイロ・レッドで、各部のスティッチはガーズ・レッドを用いる。



このほか、後部スペースに設置する80リットルのストレージ・ボックスも用意。革張りで仕立てながら、重量は10kgに収めており、“ストリート・スタイル・パッケージ”にマッチさせた仕様も選択できる。



日本市場における価格は3843万円で、“ストリート・スタイル・パッケージ”は418万5000円だ。

この4リットル・ユニットは動力性能もエミッションも、自然吸気フラット6の限界に近いとみられ、次世代に継承されるかは不透明だ。ましてやオープン・ボディとの組み合わせは、これっきりになる可能性も否定できない。



限定車ではない模様だが、GT系911の生産台数はもとより多くないので、かなりの高価格ではあるものの、争奪戦は激化必至だ。

 ■996&997世代の“GT3” についての前篇はこちら
レーシング・カーのベースから人気の“役物”へ!!「ポルシェ911GT3」の歴史を辿る! もともとは簡素で安価だった!? 【新しいカブリオレ、GT3 S/C登場記念・前篇】

 ■997世代に続く991世代以降の“GT3” についての後篇はこちら
いったんは消えるも蘇ったMT! 多様化しパワー・アップを繰り返す「ポルシェ911 GT3」!!【新しいカブリオレ、GT3 S/C登場記念・後篇】

文=関 耕一郎 写真=ポルシェ 編集=上田純一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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