2026.04.25

CARS

BMWの旗艦サルーン「7シリーズ」が登場! 次世代モデル“ノイエ・クラッセ”の新技術を盛り込み大幅にアップデート

BMWのフラッグシップ・サルーン「7シリーズ」が登場4年目にして“史上最大規模のアップデート”を実施!

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モデル・ライフの半ばにさしかかってのフェイスリフトとは思えないほど手が加えられた新型「BMW 7シリーズ」。グループ史上最大規模、といわれる手の込んだ改良の中身とは? 2026年4月23日に東京・麻布台ヒルズで行われた、グローバル・ローンチの模様とともに紹介する。

凄みを増した外観と、最新テクノロジーが満載の中身!


暗闇の中から音もなく、するすると新たな「7シリーズ」が姿を現した。8の字型に一体となっていた光るキドニー・グリルは左右に分割され、新たに2つの八角形で構成されるようになった。これとその外側の4つの目の部分に相当する直線状のライトによって、暗がりでもひと目でBMWだ、と認識できる。



照明のあたり方のせいで分かりにくいが、外装はボディの上面と側面で配色の異なるデュオ・トーン仕上げだ。以前よりも、より長くより幅広くなり、さらに迫力を増しているように見える。ひとことでいえば、凄みが増した感じである。

新型「BMW 7シリーズ」のお披露目は東京・麻布台ヒルズにあるブランド・ストア、FREUDE by BMW(フロイデ・バイ・ビー・エム・ダブリュー)で催された。正式な公開の場所は北京モーターショーとなるが、順次ニューヨーク、そしてここ日本でもグローバル・ローンチが行われたというわけだ。

登場した新しい「7シリーズ」は、実質フェイスリフトを主とした、2022年に登場の第7世代版の大幅改良バージョンである。しかしBMWは今回の改良を“グループ史上最大規模のモデル・アップデート”とアナウンスする。



会場に現れたのは、純電気自動車モデルのトップ・パフォーマーである前後デュアル・モーターの「i7」の“M70 xDrive”だ。日本仕様の詳細についてはアナウンスされなかったが、ドイツ本国で公表されている資料によれば、ラインナップは従来通り、純電気、プラグイン・ハイブリッド、ガソリンおよびディーゼルの48Vマイルド・ハイブリッドと幅広くパワートレインを展開するのは変わらない。



改良前の“M70 xDrive”(日本仕様)と新型(欧州値)を比較してみると、全長が+5mmの5395mm、全幅は変更なしの1950mm、全高は−5mmの1550mm。ホイールベースはこれまた変更なしの3215mmとなる。前後トレッドも変更となり、前側が−3mmの1662mmなのに対し後ろ側は+33mmも拡幅された1683mmに。ワイド&ローに見えたのはこうしたわずかなサイズ変更に加えて、スリムな新デザインのグリル&ライトと、やはり上下2色の塗り分けが効いているようだ。なおこのカラー・コンビネーションは、最大500種類以上から選択できるという。



暗闇の中で光る新しいキドニー・グリルの印象は以前よりずっといい。

いっぽうリアに回ると、かなり改良前と比べ印象が異なる。



中央のエンブレム近くまでぐっと伸び、さらに二本線となったテール・ランプは、従来のL字型ランプによるクラシカルなイメージを完全に刷新。



これは先行する「i5」や、そして新たなノイエ・クラッセと呼ばれる次世代シリーズである「i3」や「iX3」を連想させる造形だが、斜め方向の配光をあえて加えていないところなど、旧来の雰囲気も残している。新しさと古さが同居している感覚だ。

実際、BMWはこの「i7」を含む新しい「7シリーズ」を、ノイエ・クラッセのテクノロジーを搭載したラグジュアリー・セダンと定義している。それがもっとも分かりやすく表現されているのがインテリアだ。



展示車両は“M”という名が付くスポーツ・モデル相当ということで、2スポークのステアリング・ホイールとなるが、標準モデルは十文字型の新世代ステアリングを採用。また、フロント・ガラス下端部分に、左右のAピラー付け根を繋ぐように視線移動を圧倒的に軽減させるBMWパノラミック・ビジョンを配置。これもまた、「iX3」や「i3」で先行採用されたものだ。



いっぽう「7シリーズ」独自のものとしては、平行四辺形型のメイン・スクリーンに加えてその斜め下方に助手席向けのサブ・スクリーンを新たに設けている。



前後席間の巨大な8K解像度の31.3インチ・タッチ・モニターに加えて、パッセンジャー・シートにも専用のエンタメ空間を用意したというわけだ。なお、これはドライバーの視線も認識しており、運転中に助手席用スクリーンを注視することはできないようになっているそうだ。

オプションとしてではあるが、ロールス・ロイス各車のような前後自動ドアも採用された。オープナーはタッチ式でセンサーを備え、外部に障害物がある場合は作動を抑えるのはもちろん、専用アプリや音声コマンド、もしくは車内インターフェイスからの操作も可能な上、ソフト・クローズ機構も備わる。また同じくデジタル式のバック・ミラーも採用。従来の鏡とデジタル表示のミラーを状況に応じて切り替えられるもので、後席用の巨大モニター使用時などに有用となる。

これらの装備により、改良前とは同じ世代とは思えないほど7シリーズは大幅な進化を遂げている。



加えて純電動車用の三元系バッテリーも、新たにBMW内では第6世代となる円筒型セルへ。これもまた、ノイエ・クラッセ・シリーズの第一弾モデル「iX3」より投入された技術だ。結果、展示車の「i7」の“M70 xDrive”の電池容量は改良前の日本仕様の105.7kWhから112.4kwhへと拡大。WLTPモードで航続距離は650kmとなる。



この「7シリーズ」のお披露目では、新たに4月よりビー・エム・ダブリュー株式会社の代表取締役に就任した上野金太郎氏も登壇。膨大なアップデートがなされた新型に対し、特に印象的と感じた要素として、2019年に自動車メーカーとして初めて採用した高速道路での ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能の対応速度が2倍以上となったこと、そして多彩なニーズに対応するデュオ・トーン外装を挙げた。

新型「7シリーズ」は2026年7月より生産の開始と市場投入が予定されている。ただし日本市場への正式な導入次期、価格、グレードなどは今のところ未定だ。

文と写真=上田純一郎 写真=BMW

(ENGINE Webオリジナル)
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