2026.05.04

CARS

【653万円〜】初のフェイスリフトを果たしたアルファ・ロメオ・トナーレに試乗|わずか“4mm”の違いで走りの懐が深まった!

フェイスリフトが行われたアルファ・ロメオ・トナーレに試乗した。

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アルファの血が通っている

市街地の走行ですぐに気がついたのは、マイルド・ハイブリッドながら頻繁にエンジンが停止すること。ゼロ発進時は時速20km程度まで(条件次第で30kmくらいまで)電気モーターのみで加速する。

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そんなところはやはり今どきのクルマらしい振る舞いだと思ったけれど、ひとたびアクセルに力を込めれば様子が一変。すぐさま目覚めるエンジンは元気よく回り、DCTがキビキビとシフトする作法には、血の通ったアルファ・ロメオらしさが濃密に感じられるのだ。

今回の改良では動力の切り替わりやエンジンの点火、変速のタイミングなどを煮詰めたというから、その効果も大きいのだろう。

撮影地で待つ神村カメラマンのもとへ、箱根のワインディングを駆け上った。最高出力160ps、最大トルク240Nmのエンジンは、同20ps・55Nmのモーターの加勢を足し合わせても、決して手に汗を握るような力強さにはならない。存在感のあるエンジン音や排気音も、取り立てて官能的なわけではないのだけれど、新生トナーレの走りは妙に気持ち良い。

三つ葉を模したデザインの20インチ・アルミホイールもVeloce専用だ。

その理由の大部分は、今回の改良で最もホットなポイントである(と私は思う)フロント・トレッドの左右4mmずつの拡幅にあると思う。

お決まりの超クイックなステアリングは健在なのだが、コーナリング中の姿勢の安定性や内輪の接地感には特筆すべきものがあり、「まだまだ曲げられるよ」とクルマから畳み掛けてくるような感覚さえあるのだ。わずか4mmの効果が自分に分かるだろうか? という心配は杞憂だった。

アルファらしい味を薄めることなく懐が深くなった走りの進化を私は素直に歓迎したい。20インチを履く脚は硬めだが、速度が上がるほどしなやかに動く電子制御ダンパーの足さばきは良く、不快な突き上げは感じられなかった。

全長4520mm×全幅1835mmのサイズは、都心の狭い道でも困ることは少ないはずだ。顎下を擦る心配だって無用。新型トナーレは、初めてのアルファ・ロメオにも、心から推薦したい1台だ!

ボディ・カラーは新色のモンツァ グリーン(メタリック)で、天気や陽の当たり具合によって黒やダークブルー、エメラルド・グリーンのようにも見えるのが魅力だ。

アルファ・ロメオ・トナーレ・イブリダ・ベローチェ

駆動方式 フロント横置きエンジン+電気モーター前輪駆動
全長×全幅×全高 4520×1835×1600mm
ホイールベース 2635mm
車両重量 1600kg(前960:後640)
トレッド(前/後) 1590/1590mm
エンジン形式 直列4気筒DOHCターボ+交流電気モーター 
排気量 1468cc
最高出力 160ps/5750rpm+20ps/6000rpm(システム最高175ps)
最大トルク 240Nm/1700rpm+55Nm/2000rpm
トランスミッション 7段DCT
サスペンション(前後) マクファーソン・ストラット/コイル
ブレーキ(前) ベンチレーテッド・ディスク
ブレーキ(後) ディスク
タイヤサイズ(前後) 235/40R20
車両本体価格(税込) 653万円

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=神村 聖

(ENGINE2026年6月号)

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